第8話 8の中間選考結果
2023年3月16日、カクヨムコン8の中間選考(読者選考)結果が発表された。全体では10,163作品の応募があり、その内1,241作品が選ばれたそう……一万件、超えてるの!? 中には複数の小説が選ばれれた人もいるみたいで、もう僕には全く理解できない世界だ。カクヨムコン9に参加するのがちょっと怖くなってくる。
「そうじゃ、もうカクヨムコン8の結果が出とったな! どれどれ、これでまた読む楽しみが増えたと言うものよ」
「全部読むつもりですか!?」
「いやいや、いくら神でも全部は読めんよ。自分の好きそうなものをこれから探すのじゃ」
詩織さんは既に『まとめ』的な記事も見ていて、分析結果の情報収集も抜かりなし。やっぱり、詩織さん自身で小説書いた方が手っ取り早いのでは!?
「異世界ファンタジーと現代ファンタジー、それにエンタメ総合も激戦だった様じゃのう」
「異世界ファンタジーからの通過本数が一番多いですが、分母も多いですからね。結果的に通過率としては一番低くなってますね」
「しかしまあ、字数が足りずに脱落した者の多いことよ。もったいないのう。今回はライト文芸とホラーが穴場だった様じゃな。ホラーは応募数が少ないからアレじゃが、ライト文芸はラブロマンス分野と同程度の分母で、通過率は1.25倍ほどある」
「うーん、今回の結果を参考にすると……自分で書く場合どのジャンルにするか難しいですね」
「そうじゃな」
カクヨムコン9が始まる時にどんなジャンルが流行っているかなんて分からないし、とにかく穴場のジャンルで書けば良いかと言うと、自分的には違う気がする。複数応募できる職人のような人ならともかく僕の場合は一作書くのが精一杯だろうし、あれこれ難しいことを考えずに自分の書きたいジャンルで書くのが良さそうだ。
「それで良いのではないか? お主は小説家と言うわけでもないし、次の祭りが初参加じゃからな。祭りを楽しむことも重要じゃ」
「アハハ、そうですね。なんか現実の結果を知っちゃうと怖くなってきたんですが……そう言えば、他の神様も参加されてるって言ってましたよね? 結果どうだったんだろうなあ」
「中には通った神もおるようじゃぞ。まだまだ祭りが続くと喜んでおったわ」
「やっぱり視点は『祭り』なんですか」
神様は本当、お祭りが好きなんだなあ。しかし、神様が投稿していると言う小説はちょっと気になる。
「神様が書いたっていう小説、ちょっと読んでみたいなあ」
「それは私も思うが、どれだか教えてもらっておらん。あやつの文章なら読めば分かると思うんじゃがな。まあ、それも今後の楽しみにとっておくとしよう」
その『作家』神様とは古くからの知り合いで、文芸の神様と言うわけではないそうだが……八百万の神と言うだけあって、ホントに色々な神様がおられるらしい。『通った神もいる』と言うことは落選した神様もいるってこと? 落選した神様は、それでも祭りを楽しめているのかちょっと気にはなるところ。
しかし、今回の結果を見て僕もちょとやる気が……と言うかカクヨムコンに参加することの現実味が湧いてきた。とにかく参加してみて、中間選考に残ることを目標としようか。僕も次の『祭り』を楽しむために、準備を頑張らねば!
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