第34話 リスケジュール
※作者注:
文中に表が出てきますが、幅が全角32文字あります。PCではそのまま表示できますが、スマホ等で表示が崩れる場合、文字サイズを小さくするか、画面を横にして見てみてください。また、縦組みでも表示できなくはないですが、横組みでの表示を推奨です。
※本編:
詩織さんと龍神様のお陰か打ち上げは大いに盛り上がり、沢山の人と話してお酒も飲めて詩織さんも満足そうだった。打ち上げ後に龍神様は実家の神社に戻られるとのことで、裏の空間を通って行けばそんなに時間はかからないらしい。そして龍神様本来のお姿……龍の姿を見せて頂いた。さながら、某ボールを七個集めると出てくる神流様を、リアルに間近に見ているような感動がある。
「聖也よ、あちらに戻っても達者でな。また帰ってくるがよいぞ」
「はい!」
夜空を飛び去る龍神様は雄々しくも神々しく、改めて神様が凄いことを思い知る。
「ひょっとして詩織さんも変身を!?」
「私は変身せんぞ。元が龍というわけではないからな」
中には変身が得意な神様もいて、色々な動物の姿になったりもできるらしい。詩織さんもやろうと思えばできるけど、敢えてする必要もないのでやらないんだって。詩織さん、面倒くさいこと嫌いだもんな。
翌日は少し遅くまで寝て、昼前から出雲観光に出かける。こちらに来てからは詩織さんも忙しくろくに観光もできてなかったとのことで、僕よりも詩織さんの方がはしゃいでいた。
「毎日宴会……会合に出てたんですか?」
「まあ、そうじゃな。出雲に来ること自体自由なのじゃが、来たからには楽しまねばならんからのう。国中の話が聞けるのじゃぞ、そんなことこのネット社会でも滅多にあるまいて」
でも、多分詩織さんほどの格が高い神様になると、会合に顔を出すのも義務みたいなものなんじゃないか、と思う。打ち上げも凄い盛り上がってたし、きっとテンションの上がる神様も多いと思うんだよね。『格が高い』とは言うものの詩織さんは凄く気さくな神様だし……アイドルだし。
出雲大社や市街地の観光も堪能して、翌日には出雲を後にする。支社の方々に挨拶をしにいくと、『来年も是非』と言われてしまった。僕のマンパワーが目的なのか、詩織さんが目的なのか……とにかく必要とされると言うことは嬉しいものだね。バタバタした出雲出張だったけど、終わってみればとても充実していた気がする。沢山の会社関係ではない神様方ともお話しできたし、今書いている小説にも大いに役に立ちそうだ。
さて、そろそろ現実を直視しなければ……十一月に入ったんだけど、小説は出張前の状態からほぼ進んでいない! 一応ノートパソコンは持っていったんだけど仕事が終わった後は疲れていて、続きを書く余裕など全くなかった。初日に詩織さんに再会できて癒やされたのは事実だけど、それでも執筆に集中はできなかったんだよね。と、言うか途中でもう諦めてたし。残り七万字ほどを一ヶ月弱で書き切るのは恐らく無理だし、今まで守ってきたスケジュールは変更せざるを得ない。
「うーむ、これはカクヨムコンが始まっても書き続けないとダメだなあ」
「仕方なかろう? スケジュールはあくまでも予定じゃ。臨機応変に対応すれば良い」
「そうですね。今回沢山の神様とお話しできたので、既に書いた部分でも手直ししたいところもありますし」
仕事で言う所の『手戻り』が起こらない様に、再度全体ストーリーを見直して、既に書いた部分も修正。ここまでを半月でやったとして、十二月末までには完成させたい。今年の仕事は今年の内に! これも良く会社で言われることだもんな。ただ、推敲のことも考えると、来年の一月になっちゃうかな。
(横軸は月)
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┃ ┃④┃⑤┃⑥┃⑦┃⑧┃⑨┃⑩┃⑪┃⑫┃①┃②┃③┃
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┃二作目:立案┃ ┃ ┃ ┃◆┃◆┃ ┃ ┃◆┃ ┃ ┃ ┃ ┃
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┃二作目:執筆┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃◆┃ ┃◆┃◆┃◆┃ ┃ ┃
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┃二作目:投稿┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃◇┃◇┃ ┃ ┃
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┃活動 ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃◯┃◯┃◯┃ ┃
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┃結果発表! ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃☆┃
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以前詩織さんに書いてもらった全体スケジュールをリスケジュールするとこんな感じ。カクヨムコン9の時期が変わるわけではないので、『投稿』『活動』については変わらないけど、立案(修正)が十一月に入った分、執筆は大幅に遅れる。ただ、実際は来年の一月末まで投稿可能だから、『完結ブーストを狙った一月半ばでの物語完了』の時点で帳尻を合わせることになる。もう、これ以上は遅れられない!
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