第6話 『活動』について
話が結構複雑になったので、ここで一旦ブレーク。コーヒーを入れて、昨日買ってきたお菓子を出す。詩織さんは神様なのに割りと庶民的なお菓子が好きらしく、昨日もスーパーで袋物やら箱物を沢山買っていた。その中から、『きのこの山』と『たけのこの里』をチョイス。
「おーっ! これがきのこ、たけのこ戦争か! 良くできておるのお」
「僕はたけのこ派です!」
「どれどれ……きのこのクラッカー部分も美味いが、たけのこのビスケットも捨てがたいの! 天界でもきのこ派とたけのこ派で割れておったわ」
「何やってるんですか、神様たちは……」
しばらくきのことたけのこの話で盛り上がって、結局詩織さんはきのこ派に。メッセージアプリのグループに、きのこ派とたけのこ派のグループがあるらしい……ホント、何やってるんですか神様たち。
「ところで『活動』って誰かの作品を読んで、できればレビューなりするだけでいいんですかね」
「カクヨムのシステム内ではそうじゃな。そのほかに他のSNSで宣伝するのもアリじゃ。とにかく仲間を作ることも重要じゃからな。普段からカクヨムに投稿している様な相手をフォローしておくといい」
神様はSNSまで知ってるんですね。なんかもう、その辺を歩いている人の半分ぐらいは神様なんじゃないか、とさえ思えてくる。
「読んだ感想じゃから好きに書けば良いが、自分の作品もフォローなり星なりレビューなり付けて欲しいのなら、『そうしてくれる』相手を選ぶべきじゃな」
カクヨムで相手ユーザーのページを見ると、『おすすめレビュー』数や『小説のフォロー』数、『ユーザーのフォロー』数が分かる。これが多い作者の作品にレビューなりをすると、自分の作品にも返してくれる可能性が高いとのこと。
「これは祭り本番でも重要じゃぞ。限られた時間の中で評価を集めねばならんからな。お主自身も効率的に立ち回らねばならん」
「そこまでやらないとダメなんですね。大変だなあ」
「一作目の際はカクヨムの『自主企画』に参加するのもいいじゃろ。読み合いなどがあって、作品を探す手間も省けるからな」
しかし二作品目では『自主企画』への参加はご法度らしい。同じ企画に参加している参加者からの評価がカウント外になるからだそうだ。
「『読み専様向け』など書いてあるものもあるが、そこに登録している参加者が自分の作品を評価してくれるかも知れんじゃろ? だから祭りの間は参加は避けるのじゃ」
そこまで考えるのか……流石文芸の神様はチェックが細かいな。彼女のスケジュール通りにやれば、なんとなく一次審査はパスできるのでは? そんな気がしてきた。まだ何を書くかさえも決まってないんだけどね。
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