概要
「愛も恋もございませんが、まぁ躾けてみましょう」
鬼子と名高いリシルファーノはその行動も異端であり、常に話題の中心に居た。リシルファーノが異端であっても生きて来られたのは、偏に天才的な頭脳とそれを行使するだけの決断力、そして望んだ環境に恵まれたからに他ならない。リシルファーノは己の思うまま自由に、命尽きるまで仕事のみに精を出す、筈であった。その日、真っ赤な髪をした若き新兵を目にするまでは。——顔面凶器言の葉鈍器の天才宰相閣下(アラフォー)と真っ赤な血統書付き大型犬(ぴちぴち)の、仕組まれた縁談のお話。
小説家になろうより転載です。
小説家になろうより転載です。