古き魔女と無窮の大国

　魔女と恐れられ、人里離れた場所で暮らすことを余儀なくされた少女、メアリー。

　追いやられた彼女の命は、永遠だった。

森の奥の家に引きこもり、気がつけば何百年も時が過ぎて。

　世界に、魔法の時代が訪れていた。
　一枚の手紙に導かれ、久々に訪れた街では魔法使い達が、魔法学校なるものにぞろぞろと集まり始めていた。

　魔法の始祖、メアリーは魔法が日常的に普及したこの時代で、自分の居場所と仲間を見つけ、そして魔法使い達が今夢中の競技、魔女競技の世界に足を踏み入れることになる。

　これは過去に取り残された少女が、未来へと歩み始めるお話。
　そして、始まりの魔女が、魔女競技のトップの座を掴み取るまでの物語。