概要
酒が大嫌いで、酒が大好きな大人たちへ
『酒類無党』という政党から市議選に立候補した酒匂好男(さこうよしお)38歳は、その過激なマニフェストによって亡き者にされてしまう。
死後、人生を振り返る際、生前の願望を別の世界で生かすことになる。
それは地球上から全ての酒類を消し去ること。
異世界の地で「酒類召喚」というスキルを用いて彼は今日も地球から酒類を拉致(パク)る?
死後、人生を振り返る際、生前の願望を別の世界で生かすことになる。
それは地球上から全ての酒類を消し去ること。
異世界の地で「酒類召喚」というスキルを用いて彼は今日も地球から酒類を拉致(パク)る?
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!酒という概念を覆せ!
最近の酒のイメージはというと、もっぱら、酔うための道具。安酒、飲み放題、二日酔い、、、からの酒浸り、酒乱と今も昔も、良い言葉より悪い言葉がひしめき合っている。
それでもなお、酒の力をかりて、なんて言葉があるように、一部では神聖であり、自分にはない一面を作り出す魔法の飲み物。
それはアルコールの成分で体内にホニャララと影響してなどと理屈で論破されれば、それまでの事だが、酒に頼る人間は少なくない。酒には力があると言ってもいい。
その力あるものをどう使えば、みんなが幸せになるか?と、この作品はその力の使用についてを模索した執筆者のなりの解答であり、用法容量を稚拙に考えた素敵な作品だと思います…続きを読む - ★★★ Excellent!!!戦い続ける。そこにSAKEがある限り、SPIRITSが燃えている限り!
『我は汝のそばにいる。酒場という酒場を粉砕しろ!』
かつて、アメリカの禁酒法時代直前、神から受けた啓示(ついでにアル中の夫への怒り)で、破壊活動のパイオニアとなった女性が存在しました。讃美歌を歌いながら、まさかりを手に街中の酒場を襲撃した彼女にくらべれば、さすがは我が日本国です。
主人公の酒匂好男(さこうよしお)三十八歳は、完全に合法的な被選挙権を行使し、酒類の非合法化をマニフェストに掲げて、逆に破壊活動家にSATSUGAIされるという、実に穏便なエンディングを迎えます。
そして皆さまお馴染み、神さまとの談合を経て、異世界に転生します。なんの因果か、転生した先は酒屋の少年ヨシー、…続きを読む