概要
勝つとわかっている勝負など つまらないわ
人の国では、自らの発する毒素のせいで「蠱毒の者」と呼ばれ、遠ざけられてきたアウゲ・ギュンターローゲ。故国は王族に生まれる蠱毒の者を魔王の伴侶として差し出すことで魔界の庇護を受け、繁栄している。アウゲもまた魔王の嗣子・ヴォルフの伴侶となり魔界にやってきた。魔王の伴侶は魔王に力を与え、伴侶を得て初めて魔王は完全になると言われる。その彼女を魔界よりもなお深い場所から見つめている存在がある――。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!“恋”から“愛”へ。ふたりの絆が試される時!
続編ということで『前作』のネタバレありきのレビューとなっております(今作の深いネタバレはないのでチェックはいれてません)。面白すぎてすぐに読破できてしまう作品ですので未読の方はぜひ前作から。あまりネタバレ気にしないよという方はこのレビューからお読みいただいても大丈夫です。
魔界に嫁いできた麗しき銀髪の姫アウゲと、次代の魔王となる夫ヴォルフ。困難を経てようやく結ばれ、穏やかな魔界での生活を送っているふたり。前作からのファンとしてはもうこのシーンだけで一枚の絵画として保管しておきたいような尊さですが、そんなふたりに新たな試練の気配が。
それはヴォルフが正式に“魔王”として冠を戴くための厳しい…続きを読む