ポットのためのもう一杯

古くから続く陶磁器メーカーを営む家に生まれたシンシアは、傾きかけた家を建て直すために当代一と言われる紅茶店ブラッドリー商会の若き当主トーマスのもとへ嫁ぐ。

ところがトーマスは過去の出来事から少々女性不信気味。シンシアのこともまるで関心がない様子。このままでは駄目だ、とシンシアはポットを携え夫の元へ。

そして日課になったお茶会で二人は段々と打ち解けていく。

やがてシンシアの優しさはトーマスの心を開き、一方トーマスもまたシンシアが抱いていた劣等感を取り除いていく。

徐々に仲を深めていく二人だが、またトーマスの過去が影を落として。

美味しい紅茶が新婚夫婦に幸せを運ぶお話。

小説家になろう様、アルファポリス様でも連載しています。