プロローグ

第1話 舞台の説明

 Good evening! 魔界はぱっと見はずっと夜さ!


 俺の名前はアルヴィー。ママの名前をもじってつけられた。なので意味はなし!

 あえて言うならママは「ラブ(ラヴィー)」だから同じく「愛」かな?

 まあほとんどは「アル」部下は「店長」と呼ぶよ。


 ちなみに、俺は性別を変えられるのだが、普段は巨乳女子の姿です。

 背中までの淡い茶色の髪を後ろでまとめ、目はいわゆるアーモンドアイ。

 淡い茶色の細身のスーツを着てる。ブランドは「 Reverse Pentagram」

 胸?仕事上動き回るからなあ。

 揺れ防止仕様のブラで下品にならないようにしてるけど………。

 ちなみに下着のブランドはブランドは「You Love Me」だ。

 けど、それでも女体を見る目があれば分かるんだよ、君も頑張れ。


 おっと、これ以上を説明する前に、魔界の事を分かってもらわないと。


 魔界は魔帝陛下の体(要は星が魔帝陛下)で、現代領と引退領に分かれてる。


 基本的な違いは、現代領の悪魔は若くて、まだ魔界への貢献が足りない。

 基本なので例外はある。土地に根付いて引退しない奴とか。


 引退領は年月を経た悪魔で強力だけど………

 やっぱ例外はあるもので。

 例えば引退悪魔同士の赤ん坊は、大抵強力だがそうじゃない場合もある、など。


 現代領は、陛下の胸からお腹の上にあるマルい場所がそう。

 それがケーキの様に「8分割」に切られて「○○領」と分けられているんだ。

 ちなみに持つ悪徳によって、悪魔は性格が違う。例外ももちろんあるけど。


 12時から時計回りで

 魔帝領………悪徳は傲慢。悪魔は「傲魔」と呼ばれる。

 海魔領(レヴィアタン領)………悪徳は嫉妬。「海魔」と呼ばれる。

 淫魔領(アスモデウス領)………悪徳は色欲と虚偽。「淫魔」と呼ばれる。

 蟲魔領(ベールゼブブ領)………悪徳は食欲と腐敗。「蟲魔」と呼ばれる。

 賢魔領(アスタロト領)………悪徳は知識欲。「賢魔」と呼ばれる。

 権魔領(マモン領)………悪徳は権力欲と金銭欲。「権魔」「金魔」

 夢魔領(ベルフェゴール領)………悪徳は怠惰。「夢魔」と「睡魔」と呼ばれる。

 戦魔領(ベフィーモス領)………悪徳は憤怒。「戦魔」と呼ばれる。


 それと7大魔王と74大魔王の説明も要るね。

 

 7大魔王は各領地の名を冠した魔王。アスモデウスとかマモンとか。

 1領地に1魔王だ。個人の名前じゃなくて役職名なんだ。その領地の王様だね。

 世襲でもない。実力主義だから、入れ替わるし引退もする。


 74大魔王はちょっと事情が違う。

 各領地の74人は振り分け固定じゃないんだ。前の魔王を倒した者が跡を継ぐ。

 7大魔王の部下という感じだけど、役職名はない。


 ちなみに俺がこの74大魔王。アスモデウス領74大魔王の1柱、アルヴィでーす。

 前の魔王を倒して陛下からの仕事と、アスモデウス様からの仕事で奔走してます!

 ここからは淫魔領について少し知ってもらおうか。

 淫魔領には人と同じだけエロがある!当たり前だね。それでざっくり分けました。


 「表淫魔領」代表する74大魔王は俺「アルヴィ」性別自在の美形だよv

 アスモデウス様から、ここを管理するように全権委任の命令が下されている。

 だから、俺は名実共に、ここ「表淫魔領」のボスだ。

 ここは、痛い事や怖い事は何もなし。ソフトなのだけありのノーマルな桃色空間。

 あらゆるフェチも満たすよ(グロイのや怖いのはよそでね)寄ってらっしゃい!

 ここは全淫魔領の半分を満たす、えっちなお店が広がっています!


 「裏淫魔領」を代表するのは「エイレーネ」というこれまた巨乳な女王様。

 あ、胸のサイズは変幻自在だそうです、すんません!えーと、先輩です!

 こほん、この領地はSM(ソフトからハードまで)を現す領地だ。

 「表淫魔領」の10分の一の面積だけど、濃いよ。


 「闇淫魔領」を代表するのは「カーマ」俺の同期だから気軽でいい。

 無口な奴だが、淫魔としては凄く戦闘能力が高い。ナイスバディ。

 ゆえあって俺も強いけど………それはまた今度。

 闇淫魔領は、ハードでエログロなものを扱う。切断、拷問当たり前。

 どんな後ろ暗い事も(ドラッグだけはダメだが)望みが叶うよ………

 面積はやっぱり小さく、裏と変わらない。

 けど、あまりに日常的に惨状を生み出すので隔離されてるんだ。


 「統括」するのは「ブラックス」紹介した中では珍しく男性淫魔。

 その他こぼれだした全てと、3淫魔領の管理をしてる。

 俺が処理する書類は、基本この人(悪魔)に行く(もっと上に直に行くこともあり)

 彼は常識的でアンニュイな、愁いを帯びた瞳が特徴の美形である。


 残った土地はって?淫魔領は各種農業酪農が盛んですー!

 お店で働けるのは、それだけでエリートなんだ。

 そこを管理している74大魔王は(広いから)3人。


 他は役職なし。大抵は高級娼婦(夫)で娼館経営か、自分で高級娼婦になるかだ。

 え?うち(アスモデウス領)の74大魔王は何人か?10人だよ、多い方だ。


♦♦♦


 お待たせしました、俺個人の事を語るよ。

 こんな1人称だし、性別は男か? NO!俺の性別認識は女だ。

 口調もこんなだが、ちゃんと彼氏もいる。

 彼氏は7大魔王も真っ青の、超高能力者で、名を和正カズマサという。

 日系人という人種らしい。仕事は宇宙規模での戦争に身を投じる傭兵。

 実はこれについてくために俺は強さを求めているのだが、ここは置いておく。

 俺の性別はこいつに惚れたせいで、女認識になった。


 俺の性格は、多分ワーカホリックだろう。色んな事に手を出している。

 ビジネスマンとしての顔と、上位者にペコペコする顔があるのは自覚済み。

 というか、2つを使い分けなければ今俺はここに居ないだろう。

 

 人間によく召喚されるが、最近「ハードな遠距離恋愛」してる奴に甘くなったな。

 和正は、よく俺を置いて仕事に行き、大けがをして戻ってこないのだ。

 音沙汰なしの間、俺がどんな気持ちでいるか………いや湿っぽいのは止めよう。


 とにかく、主な仕事は娼館の経営………とアドバイザー、コンサルタントかな。

 城もあるのだが(前任者が建てた)、娼館の1部を改装して部屋にしている。

 俺は現場の雰囲気が好きなのだ。


 さあ、自己紹介はこれぐらいにして、お客さんには楽しんでいってもらおうか!

 

 おいでませ、淫魔領へ!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る