第33話 因果応報 勇者side

黒服リーダー「それと、お腹が空いたでしょう?今食べさせてあげる。」


すると今度は漏斗(ろうと)の中に液体を入れる


シン「ウグッゴフッゴボッ」ごくごくごく


吐こうと必死だが、身動きが取れず顔を動かすだけが精一杯だ、吐く力もなくなり自ずと飲んでいく


飲ませているのは蜂蜜(はちみつ)と牛乳を合わせたもの(意外と不味い)


さらに黒服達はシンの顔や手足に同じものを丁寧に塗る


本当は黒服達はシンの体に触りたくなかった、自分を犯して、人生を狂わした屑の体なんて吐き気がするくらいだ


しかし、これで奴を地獄の苦しみに味合わすことができるとなれば話は別だ

汚い体に触るのを我慢して出ている所全てに塗った


そうして全身を蜜塗れにしたらシンを澱んだ池に流す


黒服達「せーの!」ザプンッ


そして頭の所にある船の頭の部分にロープをつけてそれを近くの木に巻きつける


そして黒服達はその場から離れる


シン「おい!テメーら!何処に行く!?これを外せと命令しているのが聞こえないのか!?ああ!?何処に行く!」


シンは池の中央へと流されながら彼女達に叫ぶ


黒服1「さあ?」


黒服2「でも貴方は地獄に逝くけどね?」


シン「はあ!?地獄?何言ってんだよ!俺様のような善人が地獄にいくわけねぇだろ!ボケ!」


罪の意識が全くないらしい、だから反省しないのか?


黒服3「まあいいわよ?貴方が天国に逝こうが地獄に逝こうが、関係ないわ」


黒服4「そうね、私達の目的は貴方を苦しみながら殺す事だから」


そうして彼女達は去って行った、もし脱走しても近くに魔導水晶があるため、すぐに見れる


この拷問の名はスカフィズム

古代ペルシャで行われた拷問だ


シン「くそ!くそ!くそ!国王は何をしている!兵士どもはどうした!早く助けろ!役立たずどもがぁ!」


そうやって叫んでいると何やら音が聞こえる


シン「なんだ…….たすk…….」ブーン….


シン「う……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!???」


それは蜂蜜と牛乳の匂いは虫達を呼び寄せる効果がある、そして水中にもその匂いが広がり栄養を求めて他の虫達も無数に寄ってくるのだ


そしてその蜜を吸う為に群がり始めるのだ


蝿(ハエ)、蜂(ハチ)、黄金虫(コガネムシ)、

蛾(ガ)、蜚蠊(家にいる黒い奴)などなど

様々な種類の虫達がシンの顔や手足にまとわりつく


シン「おい!俺様をなんだと…….」グチュ


口を開けてしまった為に口の中にも虫が入りそれを噛んでしまった


シン「ガァァァァァ!?ぺっぺっぺっ」


どうやら椿象(カメムシ)を口の中で殺してしまったらしく、臭い匂いが充満する


シン「んーーーーーー!?」


今度は入らないように口を閉じる、口の中にある臭い匂いがとてもきついが、また入るのは嫌なのか、顔を動かしながら必死に抵抗する


シン(何で俺様がこんな目に遭わないといけないんだ!)


シン(痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!どう言う事だ!?)


虫達は蜜を吸う時にただ舐めるだけでなくそれごと食べようとする、そのため、皮膚ごと食われるのだ


さらに虫達に以外にも苦痛はある、我々人間は朝牛乳を飲む、1日一杯と言われたことは小さい頃ならあるだろう、それは何故か、何故多く飲んではいけないのか、それは


シン「んぐうぅっ!?」


シン(は……腹が痛てぇ!!)


そうお腹を壊しやすいからだ、しかもシンはたっぷりと飲んでいる、その腹痛は尋常ではないだろう


シンはズボンを履いたままだ、しかし、此処にはトイレもなく拭く紙もない、そもそも体を固定されている為、動けない、そうなるとどうなるか?


当然此処で漏らすしかない


シン(あ…..ああ……..ああああ…..っ!)


下着は汚物に塗れ、その感触が下半身にベットリと付く、匂いが充満しさらに酷くなる


カヌーの中の為外に漏れることはなく、出せば出す程その地獄はさらに辛くなる


——————————————————————

24時間後


黒服もとい被害者女性達は再び彼の所へ行く

この程度の地獄で彼女達は満足しない

この拷問の辛いところは"生きれる事"だ


木で巻きつけていたロープを手繰り寄せ彼女達の所まで持ってくる


シン「き……..貴様らぁ!こんな事をしてただで済むと思うなよ!俺様にこんな事をしたんだ!国王は黙っていない!貴様らは死刑だ!」


どうやらまだ元気なようで、まだまだ威勢がいい


女性1「ねえ?反省した?」


シン「はあ?」


女性2「まだ駄目みたいね」


女性3「そうね、じゃあ」


その臭い口閉じようか?


シン「は?」


シン「ムゴォッ!?」


誰かがそう言うとまた、昨日と同じように

蜂蜜と牛乳をたっぷりと飲ませて、全身に塗る


女性リーダー「今度は3日後に来るわ、それまで楽しんでね?」ゲシッ


そう言って彼女達はまた池に流した


シン「おい!貴様らぁ!いい加減にしろ!さっさと俺様を助けろ!いいか!これは命令だ!おい!無視するなあ!!」


そうやって彼女達は3日放置すると少しずつシンの体に異変が起きる


シン「ああああああああああああああああああああああああ痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い!!!!!!」バシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャ!!!


体を固定されている為虫達を退かすことも出来ず体も拭くことができない為、痒みがどんどん増してくるのだ


そして顔を動かして顔を虫を退かしていると、何やら手足の皮膚に何かが蠢(うごめ)いているのが見えた


シン「え?」


その正体は、蛆虫(うじむし)


シン「ギャァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」


蜜を吸われ、体も洗わず、水面下に放置されている為、皮膚が腐り蛆が大量に発生するのだ、しかも一ヶ所だけでなく様々な所に発生していた


——————————————————————

それからも彼女達は死なせないように定期的に蜂蜜と牛乳を飲ませに行った


………しかし


女性1「ウグッ……..うげぇっ」ビチャ


女性2「何……この……匂い…….」


腐敗臭と漏らした物の匂いで、壮絶な悪臭を、放っていた


女性3「取り敢えず、魔法で匂いを遮断するわ」


そう言って彼女達は彼を死なせないように蜂蜜と牛乳を飲ませる


そうやって数日が過ぎるとシンの精神は壊れ始める


シン「殺して………ころ……..して………くれ」


こんな生き地獄の中を過ごしていたら誰だってそう思う、しかし此処には誰もいない

そして…………..


彼女達がそれを許さない


——————————————————————


数週間後


シンが再び岸に来た時は死にかけていた


シン「………………」


肉はほぼない、虫に食われ、汚物まみれになり、蛆虫に体内を食われ、このまま放置すればシンは死ぬ


シン(ああ、やっと………死ねる)


女性リーダー「回復して」


女性3「はい、ヒール」


シン「……………え?」


そうして彼は息を吹き返す


女性4「死ねると思った?」


女性5「楽になれると思った?」


女性6「そんな簡単に殺さないわよ?」


女性7「それに貴方、やっと死ねると思ったでしょ?」


女性8「そんな貴方の望みを………….」


女性(計20名)「叶えると思う?」


シン「ああ…….あ……ああああああああああ………..」


女性リーダー(それに国王様もこの件に関しては特に事件性にしていないし、町では密かに殺したと言う噂もある……….助けなんて来ないわよ?)


シン「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」


シン「嫌だ!殺してくれ!反省した!もうしない!謝るから!!だからだから!!!俺様を助けてくれぇ!!!」


しかし、彼の願いは叶わぬまま、また池に流される


シン「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて」


そうしてまた虫達が寄ってくる


彼が望み通りに死んだのは、彼女達が前を向く為に話し合い、止めるまでの約3ヶ月間


シンは死ぬ事も許されず、ただただ生かされていた


シン「殺して…….くれ……..」


——————————————————————


投稿が遅れて申し訳ございません、現実世界がとても忙しかったので^^;

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