第22話 プライドの高さ

ルーク「リディア様、ゾディアさん、ありがとうございます、これなら勇者と十分に戦えると思います」


そう言ってルークは頭を下げて礼を言う


ゾディア「いえ、僕達はただお礼をしただけですから」


ルーク「それでも、死にかけていた俺を助けて、この力を手に入れたのです、本当にありがとうございます」


リディア「しかし、お主これからどうするつもりだ?お主の仲間を救うためには何か策が必要であろう?」


確かに、今マイ達は勇者のところにいる、例え勇者と戦えたとしても、彼処には王国兵もいた、迂闊に手を出せば

マイ達が人質になる可能性がある

(最も、マイ達の実力なら人質になる可能性は低いが、それをすると王国を敵に回す可能性が高くなる)


それ故に今回の救出はこっそり助けても疑いは間違いなくルークになるし、そもそも指名手配されている為、もし上手く逃げたとしても、また同じ事の繰り返しになる


故にこそ............



ルーク「勇者はプライドがとても高そうに見えました」


リディア「ああ、そうだな」


見た感じ、ああ言う屑は少し刺激すれば簡単に乗って来る、それを利用出来れば......


ルーク「なので、リディア様」


リディア「ん?」


勇者から皆んなを救うのも、人間との戦争も終わるかもしれないのだ


ルーク「一緒に勇者の所に来てください」


リディア「...........へ?」


ルークの言葉にリディアは変な声を出してしまった


ゾディア「ルークさん、父上も行かなくてはならないのですか?」


ゾディアも、不思議に思ったらしく、ルークに聞いてくる


ルーク「ええ、そうすることで、もしかしたら戦争を終わらせる事ができるかもしれません」


ゾディア「戦争を.................終わらす?」


ルーク「ええ」


戦争を終わらすと言う言葉でゾディアとリディアの目つきが変わった、それもそうだろう魔族は元々戦争は反対だ、だが人間が攻めてくるのにそれを放置していれば、そこで暮らしていた魔族達は死んでしまうし、自分たちの領土も減ってしまう、だから防衛として攻めてきたら守るためにやっているのだ。


しかし、皆が皆戦争を反対しているわけではなく、中には人間を滅ぼして、自分たち魔族の領土を増やそうと言う者たちも出てきている。


もはや一刻の猶予もないのだ


リディア「ルークよ聞かせてくれぬか?その方法を........」


ルーク「はい、それは.......................」


——————————————————————

王都~勇者の住む場所~


シン「可笑しいなぁ、なんで皆んな俺様の部屋に来なかったのかなぁ?」


昨日、シンがマイ達の部屋に来た時に、今日シンの部屋まで来いと言われていた

しかし犯されるとわかっていながら行けるわけがなく、3人とも部屋から出なかった


そのせいでシンの怒りがさらに上がり、わざわざシンがマイ達の部屋に来たのだ


マイ「あ.......いや......その.......」


昨日殴られた所が再び痛みだし、思うように声が出せない


ユキとシャインも同じだった


ユキ「..................」


シャイン「...................」


恐怖と絶望で、1秒1秒が永遠と感じる

それでも、確実に時は進んでいく


シン「さてと、君達のせいでここまで我慢したんだ、そろそろ味合わせてもらうよ?」


そう言ってシンは3人を同じベットに投げる


3人「「「きゃ!?」」」ボフ


シン「ふふふ」かちゃかちゃ


ベルトを外し、ズボンを脱ぐ、グロテクスな突起物が現れ彼女達の顔が見る見る青くなる


マイ(嫌だ、気持ち悪い、ヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダ...........)


ユキ(ルークなら喜んでやるけど、あいつは嫌だ、臭い気持ち悪い、吐き気がする!!!)


シャイン(ルーク.........ルークじゃなきゃ嫌だ、ルークが良い、近づけるな!やめてくれ..........ッ)


涙が止まらず、体が震える

その姿にシンは興奮しながら、無理矢理服を破く


シン「まずは君からだよ?マイ.........」


マイ「やだ.......やめ......ひゃう!」


秘部を舐められ、声を上げる

感じているのではなく、気持ち悪さで声が出ている


マイ(なんで体動かないの!?こんなのルークと比べても1000分の1も気持ち良くない!)


しかし長時間舐め続けられ、秘部が濡れ始めた


シン「うん、そろそろいいだろう」


そう言って突起物を秘部に当てる


マイ「いや.......やめ........」


しかし、その言葉を無視して


シン「いくぞ............」


シンは自身の突起物を秘部に入れ.............


シン「ガバァ!?」バギッ


る事はなく壁に吹き飛ぶ

マイ達も何が起きたのか分からず、驚愕していると


???「テメー、何人の女に手を出してんの?」


突然聴きなれた声が聞こえる

幼き頃からずっと聞いてきた、愛しい人の声だ


シン「て......テメーは......!」


ルーク「随分と舐めた真似してくれたなぁ?勇者様よう」


マイ「ルーク!!」


ユキ「良かった生きてた!」


シャイン「会いたかった......ルーク」


3人は裸であるにもかかわらず、ルークに抱きついた


ルーク「........ごめんなぁ、心配かけて、それに大丈夫か?あいつに何もされてないか?」


ルークはその事を言う前に彼女達の体のことを心配した


マイ「うん、やる前をルークが止めてくれたから.........」


ユキ「僕達......ずっと待ってたんだよ?来るのもう少し早く出来なかったの?」


シャイン「ルーク.......お前の匂いはやっぱり落ち着くよ.......うぅ」


3人とも思い思いに彼に話し、ルークは視線をシンに向けたまま話を聞いていた


少ししてルークが


ルーク「皆んな、服を着て後ろに隠れてて」


と言って、3人とも自分が裸だと言う事に気づいて慌てて服を着てルークの後ろに隠れる


ルーク「さてと...........シン」


シン「なんだよ?屑?」


格下に殴られた事がショックなのか、襲ってこないし、まともに話を聞いている


ルーク「俺はテメーが死ぬほど嫌いだ、だが、国王様の.......いや、国王のお気に入りのお前をこの場で殺す事は出来ない」


シン「は?テメーが俺を殺す?おかしな事を言う屑だぜ」


ルークはシンの言葉を無視して話を続ける

だからこそ、俺はと一言置いて


ルーク「お前に決闘を申し込む」


シン「...............は?」


マイ「え?」


ユキ「嘘?」


シャイン「決闘?」


その場にいたルーク以外全員驚く、それもそのはず、決闘すると言う事は負けたら何も文句を言えないのだ


つまり死ねと言われたら死ぬしかないのだ

...........しかし


シン「君みたいな屑が貴族の真似事か?勇者の俺様なら兎も角屑じゃ無理だよw」


そう言ってシンは笑う

シンの言っている事は事実だ

勇者であるシンならばそれは出来ると思うが、貴族ではないものがそのような事できるはずがないのだ


だが、そんな事ルークは知っている

だからこそ言ったのだ、シンに言わせる為の布石を


ルーク「そうかぁ、じゃあお前はその屑から逃げた臆病者って事でいいかな?」


シン「あ?」ピキ


プライドがとても高い人間ならすぐに乗ると思ったが、こんなにも簡単に乗るなんて思いもよらなかった


ルーク「別にいいんですよ?逃げても?ねぇ勇者様?」


シン「........上等だ、やってやるよ!決闘だ!!!」


ルーク(...........勝った!......計画通り)ニヤ


——————————————————————


続く

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