概要
夏の終わりに、逃避行。
【ナツイチ小説大賞の最終選考作品に選んでいただきました。そこから加筆・修正を加えたものになります】夏休み明け、始業式の日に母親と喧嘩して家を飛び出した少年、ハルトはひょんな思いつきから沖縄の離島へとやってくる。一夜の宿と決めて転がりこんだ民宿には実家を手伝う少女「ヨゾラ」がいた。大学生と自分の身分を偽っていたハルトだが、あっと言う間に嘘をついている事をヨゾラに見抜かれてしまう。家出少年として警察に突き出されてしまうかと思ったハルトだったが、なんとヨゾラは気がすむまでこの島に居ていいと言う。全く違う環境に育った二人はお互いの事を語り合ううちにハルトはどんどんヨゾラに惹かれていくが、彼女には島の住民にも隠している秘密があって……。