第20話 修羅場を制す者
今回はユンの友人・グレアン視点のお話でした。
お陰でいつもとちょっと変わってコメディー風なところがチラホラと。
視点が変わるとこういう遊びが出来るから、作者としては楽しい限りです。(笑)
ところでグレアンはセシリア達の名前をまだちゃんと知らないので、先日の一件になぞらえて『被害者』『加害者』『演説者』と彼の脳内では呼ばれています。
皆さんお分かりの事と思いますが(そう信じたい)
『被害者』…キャシー
『加害者』…アンジェリー
『演説者』…セシリア
の事です。
セシリアはともかくキャシーとアンジェリーの呼び方よ。(笑)
あまりにも残念過ぎますが、彼の認識上仕方がない所です。
二人には許してもらおう。
さてグレアン。
彼はプロローグ以来の登場(とは言ってもすぐの再登場だったから『以来』と言うまでもないかもしれないですね)ですが、彼はユンの同級生。
仲良くしているクラスメートです。
グレアンはユンに対して「図体ばっかり育っただけのアホ」だと思ってる節があります。(笑)
ユンは15歳。
それに対してグレアンは11歳ですから、年頃的にも身長的にも精神的にも4歳差という数字以上に差がある年頃……の筈なんですが、対等な目線で仲良しそうにしているところを見ると、少なくとも精神的には同年代という事ですね。
それがグレアンが大人っぽいのか、ユンが子供っぽいのかは分かりませんが。(笑)
ただグレアン、決してユンの事をバカにしている訳じゃありません。
友達ながらに心配したからこそセシリアの事を疑っていた訳ですからね。
まぁどちらにしても、少し『貴族』というものに偏見を持っている様子のグレアン。
彼が今後何に巻き込まれどう思い過ごしていくのかが第三章の一つのカギを握っています……というちょっとしたネタバレをしたところで、今回は終わりにしましょう。
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