第11話 二人目は、極度の人見知り



 前回のクラウンに続き、今回はレガシーの第4部初登場回でした。

 人見知り、治っていません。(笑)

 


 一応初登場である第2部時点から考えると、かなり成長しました。

 流石にもう人ごみに混じっただけで息切れ動悸を感じつつ顔を真っ青にさせる……なんて事はありません。

 しかしそれでも気心の知れた相手の間に座っておきたいらしいですね。

 作中でも書きましたが、人ごみの中に居る事が可能になったからと言って苦手意識が無くなった訳ではないのです。



 因みにこれは余談ですが、彼が完全に心を許している相手・セシリアとクラウンの間に座ってしまったら、彼の正面は必然的に『その他の誰か』という事になります。


 今回のティータイムの席は全部で5つ。

 その内三つが埋まっているのですから、後2つ残っている訳ですしね。


 実は私、自分で書いている途中で「両隣を気心の知れている相手で固めたい気持ちは分かるけど、正面にそうじゃない人が居るのも落ち着かなくない? 完全に目が合う位置にいる人たちだし」と思ったのです。

 が、それらに切り込む会話は今回話の流れを加味して割愛する事にしました。


 その答えをここにちょっとお披露目をば……。



***


「ねぇでもレガシー様、この座り順だと却って緊張しませんか? 残りの二人に常に見られるような位置ですし」

「いやまぁそうなんだけど、やっぱり両隣は完全武装したいっていうか……。あ、良い事思いついた。ねぇゼルゼン。もう一個椅子持って来て、僕の正面に座ってよ。そしたらちょうど6人で偶数だから、僕の正面は君一人っていう事に――」

「無理言うなよレガシー」

「申し訳ありませんが、それはちょっと……」

「えー……」


***


 

 という感じになる訳です。


 レガシーにとっては二人と同様、ゼルゼンにもかなり気を許しています。

 これは社交場だけじゃなく、実はオフシーズンにセシリアの領地に遊びに行ったりして色々と交流を深めたというサブエピソードがあるのです。


 この辺の話も、もしかしたら本編回想でちょっと出すかもしれませんね。

 


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