第18話 昔の俺に似てるから



 今回は第四部始まって以降の大敵・アンジェリーサイドのお話でした。

 彼女の中でずっとくすぶっていた鬱屈とした思いや行動原理を垣間見せる事が出来ていたら嬉しいんですが、どうでしょう?


 実はアンジェリーというキャラクターを作った当初から、クラウンと似た様な境遇を意図的に複数作っていたりします。


 

 父親から植え付けられた考え方、チヤホヤする周り、それによって増長してしまったが、セシリアを起点として変わってしまった状況。


 アンジェリーの場合はそもそもが学校入学によって付き従っていた子達にも「世界が広がり疎遠になった」という原因が重なっての孤立でありクラウンが受けたほどのしんどさは無いですが、それでもこの状況は我ながら良く似せて作れたんじゃないかなと思います。


 そして彼女よりも余程辛い環境下で腐らず曲がらず伸び直す事が出来たクラウンだからこそ、基本的に人の話を聞かない彼女が話を聞いたというのがあります。

 スイの場合は爵位や派閥などの立場云々が理由で話を聞いてくれた訳ですが、彼女はあまり自分より下には強制しようとするくせに自分より上はそれほど気にしない質ですからね。

 ホント矛盾した思想の持ち主ですが、意外とよく居ますよね、こういう人。(笑)

 


 彼からのエールとも取れる言葉を受けて、彼女がどうなっていくか。

 これについては対比好きの私ですから、またクラウンともレガシーともアリティーとも別の道を行ってもらう事にします。


 その辺、楽しみにしてくだされば嬉しいです。


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