第19話 闘争心に火をつけて


 セシリア、クラスの垣根を越えた学校課題に取り組み始めましたね。

 

 組み分けの人選が酷すぎて早々に出鼻をくじかれそうになりましたが、とりあえずは一つ窮地を脱したようで良かったです、ホント。

 

 まぁ『二人が今後何かしら関わってくるんでしょフラグ』は前もってビンビンに立てておきましたから、2人が出てきた事自体にはそんなに違和感も無かったんじゃないでしょうか。


 

 さて、話したい事は色々あります。

 

 例えば「レガシー自分の足でドナドナされなきゃいけなくて超可哀想だよね」とか、「アンジェリーのセシリアへの態度が多少なりとも軟化したのは、やっぱりクラウンのあの一言が効いたからなんだよ」とか。


 しかし今回語るのは、やはりセシリアがアンジェリーに対して煽るスタイルになっている『真の理由』の部分でしょうか。



 作中では「そうした方が最も効率よくアンジェリーを操れそうだから」みたいな事が書いてありますが、それが全てではありません。

 本作、一応三人称で書いていますが基本的にはセシリア寄りの視点で書いていますから、彼女自身が気付いていない内心の部分にまで今の時点で触れるのはちょっとどうかなと思いまして。


 隠された事実というものが、彼女の中にもあるのですよ。



 というのもセシリア、(これは本編でも触れていましたが)アンジェリーの事が感情的には嫌いです。

 そして「面白い」とも思えない。


 成長を促してやる義理も感じていないし、何よりも本人に代わる気がない所が気に喰わない。


 そんな人を相手に「効率的なやり方だから」と諭す系の作戦を実行しようとした所で、どうしたって感情が邪魔をします。

 その結果誕生したのが、あの煽っていくスタイルです。(笑)


 あのセシリアが抑えきれないくらいなので、おそらくアンジェリー、アリティーの次くらいには嫌われています。


 嫌い度数はこんな感じ。

  アリティー>>アンジェリー>>>>ノートン(テレーサの父)>グラン(クラウンの父)


 アリティーに対しては最早隠す気が無いので嫌な事をされた時の邪険にする感じがモロ漏れですが、アンジェリーにはまだ挑発程度で済んでいるからマシな方です。(←ぇ。笑


 因みに後ろに出てきた二人の選定理由は、グランは「昔から家ごとある確執のせいもあって」。

 ノートンは「多分先日のテレーサのメイドの件の黒幕だから」となっております。



 さて、次話からはちょっと視点が変わってプロローグで出てきたユンの年下の友達・グレアン視点でこの騒動を見てみます。


 この子もセシリアには疑心を抱いている子ですからねぇ。

 彼の目からどう見えてるのかを楽しんでいただければと思います。


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