第8話 嘘も方便



 ここまでで、本編2つ目の「ざまぁ」展開を見ていただきました。

 いかがだったでしょうか?


 ……え? 

 ぬるい?


 大丈夫。

 このくらいのぬるさから始まれば、あのメイドはきっと自分のプライドを優先してまた何かを起こしてくれます。

 じわりじわりと追い詰めていってやりましょう。(おい!。笑)



 さて。


 今回の「ざまぁ」は即興で周りに協力してもらいつつ……という感じでした。

 打ち合わせをせずに片棒を担がせる所が何とも鬼畜の所業ですが(ゼルゼンとメリアはともかくとして、ユンは絶対『片棒担いでる』自覚は皆無だと思う)、それでも彼女達、やり切りました。

 偉い!


 しかしコレ、どっちの功績なのかちょっと良く分からない。


 ゼルゼン達の仕事に対する真摯さや自分への忠誠心を信じたセシリアの功績なのか、その期待に応えたゼルゼン達の功績なのか。

 多分セシリアに聞けば「ゼルゼン達の功績よ」と言い、ゼルゼン達に聞いたら「いやいやセシリアが凄いんだろ」と言うに違いありません。

 うん、その光景がまるで目に浮かぶようだ……。



 まぁどちらにしろ、「互いに互いを任せるだけの信頼と絆がある」という事だと思います。


 しかしメリアよ……あのシレっとした「お待たせしました」の裏に隠された事実については、正にあの所考えている最中に出来た設定です。(笑)

 あの子、真面目なくせに意外と神経図太い所があるんですよね……。

 でもそこが彼女の持ち味というか、良い所でもある。


 セシリアの言動を先読みして最適解を人間は既にゼルゼンで足りているので、メリアには「ある程度自分のスタンスに頑固でありつつ、それでもちゃんとセシリアの事も考えていて彼女の助けになれるメイド」というポジションを目指してほしい。


 ほらまた出ました。

 私が大好きな「対比」です。



 完全に相手に合わせるゼルゼンと、ある程度我が道をいくメリア。

 ふたりの化学反応が一体どう今後の展開に作用するのか、楽しみにしていてください。




 ……あれ?

 ユンの凄さについてもちょっと語ろうと思ってたのに、良い感じに纏まっちゃったな。

 

 まぁいいか。

 ユンについては、また次の機会にでも書くとしよう。(ユン可哀想。笑)


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