概要
深淵を覗き込む。
事故をきっかけに左眼に彼岸のモノが視えるようになった三ツ國(みつくに)史堂(しどう)は、その左眼に導かれるようにして古道具屋『鬼灯』へと足を踏み入れ一人の青年と出会う。それは古道具屋『鬼灯』の店主であり、恐ろしいまでの美貌を持つ鬼無(きなし)千加良(ちから)であった。
史堂の左眼に映る「視えるもの」を全く恐れることのない千加良は、暇潰しと称して史堂の左眼に映し出されるモノの解明に乗り出す。嫌々ながらも付き合わされることになった史堂は、その左眼の映す奥にある真実を、千加良と共に解き明かす。
第一章で千加良は史堂の左眼の秘密を知ることになる。そのきっかけは、別の店より譲り受けたカセットテープだった。テープには不気味なおままごとの様子が録音されていた。テープを聞く間に無惨な姿の少女の姿を左
史堂の左眼に映る「視えるもの」を全く恐れることのない千加良は、暇潰しと称して史堂の左眼に映し出されるモノの解明に乗り出す。嫌々ながらも付き合わされることになった史堂は、その左眼の映す奥にある真実を、千加良と共に解き明かす。
第一章で千加良は史堂の左眼の秘密を知ることになる。そのきっかけは、別の店より譲り受けたカセットテープだった。テープには不気味なおままごとの様子が録音されていた。テープを聞く間に無惨な姿の少女の姿を左
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!俺の左目にはいつだって、見たくないものが映りこんでいるんだ。
美貌の青年が営む骨董店の従業員である主人公は、左眼に怪異を見ることが出来た。店に持ち込まれたカセットテープを、半ば強引に青年に聞かされた主人公。カセットテープにはノイズの混じって、子供が何かの遊びをしているような声が入っていた。この声を聞いた主人の左眼には、バラバラになった何かが見えた。
そしてカセットテープを調べていく内に、悲しい事件へが見えてきた。その事件の真相は? そして次に持ち込まれた寸胴の中身とは?
さて、主人公には、血のつながらない一人の妹がいる。とても妖艶で美しい少女だった。そのことで、主人公は兄として妹を見るのではなく、男として女を見るようになってしまっていた。そして妹…続きを読む - ★★★ Excellent!!!視えないだけで、もう1つの世界はいつもあなたのすぐそばに存在する。
タイトルの夢告げ通り、主人公・史堂さんは不思議な夢を見る。
それは自分の記憶なのか、誰かの記憶なのか。
読み進めていく内に、史堂さんと共に迷宮に迷い込んでいくような錯覚を覚えます。
そして、史堂さんの秘密を通して視えるもう1つの世界に引き摺り込まれ、怖いのですが、それでも先が知りたくて早く早くと読ませる、魅力あるホラーです。
しかし、色や匂い、詳細な描写が満載なのでお気を付け下さい。
油断していると、心臓が跳ね上がるだけでは済まない事態に追い込まれます。
本当に、怖いんです。
けれど、だんだんと明かされる真実にやるせない思いを抱くことにもなるでしょう。
こちらは読んでいただいて、ご自身の…続きを読む