第9話 疑う心
(あー、ねみっ)
世界史の授業中、日高龍馬は思った。
この授業は教師の無駄な話が多いのだ。
そして、昼休みで昼食を取った後の血糖値が上昇している影響からだ。
ふと、日高は他の生徒は何をしているのかを確認するため、周りを見渡した。
だが、異様な光景が目に入った。
(はあっ!!何やってんのあいつ!!)
日高の右横の席にいる上里が、教科書を立ててどこかからテイクアウトしていたかつ丼を食べていたのだ。
(いやいやいや、匂いでバレんだろ!!)
だが、教師は気が付いている様子がない。
一番後ろの席だからバレないのだろうか、と日高はその原因を探っていると、机の上に芳香剤のようなものが置かれていた。
(それで本当に大丈夫なんか!!?)
日高は疑問に一時思うも、教師にバレていないことから疑う心を持ち続けることはできなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます