第13話 あまり変わらん

「というか、ちょくちょく日高からお前の姉さんの話聞くけど、どんな人なんだ?」


昼食を上里よりも早くとり終わったズッキ―は何も食べずに暇そうにしていた日高に問いかけた。


「どんな人って。言葉にするのは難しい」


「確かお前に聞いた話では土砂降りの雨の中、びしょ濡れになってまで走って帰ってくるとか、今回の消費期限見ずに弁当を渡すとか、そこらへんから破天荒ってイメージなんだけど」


「破天荒って。まぁ、否定はできないんだけど。あと、強いてあげるのなら、身長が高いことだな」


「何センチ?」


「180」


「高ッ!!上里並みじゃねーか!」


返ってきた答えに驚きを隠せなかったズッキ―は思わず立ち上がってしまった。

だが、ズッキ―のその言葉に反応した上里が言う。


「俺は183㎝だけどな」


「細かいな!」


ズッキ―は少しどや顔をする上里にツッコミを入れた。

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