第11話 目の寄るところへは玉も寄る
「ねぇねぇ。聞いてよ!やえっち!!」
「うん?どうしたの?」
放課後の女子陸上部の部室の中、吾野やえが部活の用の運動着に着替えている最中、黒ギャル女子、十神涼乃が息を切らしてやってきた。
「やばいんよ。やばいんよ!ウチのクラスの男子が大きいタッパーに入った弁当を授業中に食ってんの!!運動部でもないのに。それが教師にバレて生徒指導室行き。うけるよね~」
「ええ………………」
吾野やえはC組にもそういう人いるんだなーと思いつつも、自分のクラスにもそう言った人物がいることを思い返していた。
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