第5話 仇討ちなどではない
「くそう。ここ最近の筋トレの成果を見ようと思ったのに」
ズッキ―は地面に突っ伏しながらそう言った。
まだ彼の右手の甲は赤くなっている。
「落ち込みすぎだろ」
ズッキ―をこうした張本人であるはずの日高は他人事のようにそう言った。
だが、そんな日高の前に長い腕が差し出された。
「日高、俺ともやろうぜ」
その腕の正体は上里だった。
身長はズッキ―と日高より十センチ高い180㎝ぐらいで、野球経験者。
バットを振り続けた影響からその力は計り知れない。
(だが、俺とて卓球経験者。手を使う競技を使っていた者として負けてはいられない!!)
今回はズッキ―の掛け声で試合が開始されたと、ほぼ同時に日高の右手の甲は机に叩きつけられていた。
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