第3話 20210503「コンピュータものっていまでも難しい」

 なみかわ「というわけで『さよならオンプレ』の独立してたやつを非公開にしてこっちにもってきたんですけどね」

 けいは「その理由とかあるんですか?」



「ずっとつづき書いてないっつうのもあったんだけど、やっぱりコンピュータものって難しいなあとか」

「おっと、本職なのに?」

「小説におとしこむつうのはやっぱり難しいっすね。いわゆる試験対策本とか、入門書とか、技術書とか、新卒研修で使う資料なんかだといくらでも書けるんだけど」

「なるほど。わしのようになんでも破壊★というキャラクターが出ることもなし」

「せやな。某洋画とかでも、サーバーラックのケーブル抜けまくってる状態で『おれにまかせろ!』と数十分後に動かしてるやつとかあるけど、あれどのポートに何ささってたかしらんと無理やろとか冷めてしまう」

「それはそれなりにエンターテインメントだからと楽しんでポップコーン塩バターをぽりぽり食ってたんじゃないんですかうぼあ」

「おっと手が滑ったぜ……」



 まともにパソコンを触ったのが大学に入ってから、1995年とかそのくらいで、それまでは僕もキーボードをカチャカチャカチャ……ターン!ハッキングだ! という程度しかイメージがわきませんでした。

 その後自分でWindowsやUNIX(当時の大学がそれ)だとか、はやりはじめたLinuxの雑誌の付録でインストールだとか、自作のまねごとみたいなこと(CDドライブを入れ替えるとか)をしていくうち、だんだん子供だましみたいなパソコンものに同調できなくなりました。

 まだこのへんの分野が2000年~2010年頃までは、あまり開拓というか「リアルに書いてもみんなにうけるかとは別」だったんかなと思います。

 そのなかでこの頃一番好きだったのが、「希望の国のエクソダス」です。今はガイアじゃないカンブリア宮殿に出てくるあの人、村上龍さんの作品。当時のコンピュータとして非常にリアリティがあって。

 ああそういうところでいうと渡辺浩弐さんの「xxxx年のゲームキッズ」シリーズとかも好きだったな。引き戻っていけば、自分はファミコンから始まってテレビゲーム(いまでいうコンシューマゲーム、据え置きゲーム、notスマホゲーム、notソーシャルゲーム)で人生がアレになった人なんですよね。

 2010年ころ以降も、リアリティがあるものと、そうでないものが半々くらいで、各種メディアで人気が出たり出なかったりしてますね。映画になるけど、火星の人=オデッセイ(邦題が)なんかは、通信シーンとか(リアルな方で)おもしろすぎてすごくよかった。これは日本語訳が英語版に比べると過激な表現をわざと? 直してるらしいんだけど英語版にはチャレンジしてないです。

 でもってマイルストーンというかエポックメイキング的な作品としては、やっぱり「うぶんちゅ!」を挙げておきたいです。これはそのまんまUbuntuを使う人たちのまんが。かなりリアルな方だよねとAmazonの感想を見てみると「まだまだ甘い」的なコメントもあって、あらためて人にどストレートにうけるものを作るって難しいよねと思いました。


 そしてMWみさきわーるどとしてのそういったジャンルの最近としては、『緑色りょくしょくの空』プロジェクトをぼちぼちやっています。これは、最初本編のタイトルだけの青春小説? を考えてたんですけど、それ以外の方向も考えたいと2つ別の話が枝分かれして今まだカクヨムに見出しだけ置いてます。


 やっと話が戻っていくけど「さよならオンプレ!」については、良くも悪くもオンプレ環境で疲れていた社内SEのような女の子が、クラウドサービスや、FLOSSの概念、コミュニティに出会って、冒頭のような華々しいセミナーの基調講演に出るまでに転身する、という話でした。

 リアリティをつけるために、2010年~2020年頃の資料をとりたかったので、転職時期を2011年頃にしたりしてました。

 またPVが伸びるようなことがあればここで続きを書きたいです。

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