王道ストーリーの箸休めにチート×ポンコツの変わり種は如何ですか?
田中拓海、29歳。技術職。
血と霊的現象が苦手な勤労一般男性は突如異世界移住という名の転生に見舞われた。
しかも選んだギフトによって、よりにもよって己の苦手な不死者にされてしまうという不運付き。
絶望を覚えるものの種族特性で精神耐性が高く絶望しきれない。こうなったら人間の中に紛れてこっそり異世界満喫してやろうと決意する。
そうして獲得したギフトを使って始めた占い業が軌道に乗り始めた時、不意に現れたのは血濡れの人間。
血塗れであんまり近づきたくないし、ものすごくめんどくさいなと思いつつ、日本人の感性で見捨てる事も出来ずに手を貸した。
ところがそこから王太子が釣れて面食らい、そうこうしているうちに聖女に悪役令嬢、勇者に果ては女神までが酒盛りに訪れて、いろんな相手の相談内容の解決に助力する。
——が、やればやるだけ動けば動くだけ予想外の事態を招く事になっていく。
それは災いなのかそれとも福となるのか……
(俺はただ、平穏に、静かに、ちょっとファンタジーな出会いとかしてみたいだけなんだけど……)
借りた家に憑いていたシルキーに癒されながら、今日も今日とて頑張ります。
旧題:その占い師、不死者です。
この物語の性質について―—
本作はサポート系主人公です。
表には出ず、こっそりいろいろやっている若干お節介系物語です。
主人公が表立って無双したり、名誉や栄誉を得るとか、高い身分を得るとか、そう言った事はありません。
主人公格をサポートしているのが立ち位置です。
需要の狭いニッチな話だと思いますが……スナック菓子のように軽く食べていただくか、または裏を読んでスルメのように噛み噛みしていただいて楽しんでいただければ嬉しく思います。
※不定期更新 2,3日間隔