炎にまつわる鬼と贄のせっ記

カグヤは炎の民の巫女であり、失われた太陽の力を復活させるためにささげられる生贄として育てられた。
原初の火にささげられた巫女は灰となり、四百年後に生まれ変わると伝えられ、灰は飲んだ者に不老不死をあたえる霊薬となった。それを求めて時の権力者たちが争いを起こし、灰を守護する一族として炎の民があった。
生贄としての生に、カグヤはすべてを諦めていた。
そんなとき、カグヤは一人の鬼と出会った。
これは炎にまつわる贄と鬼の物語。