概要
やっぱり、誰にも渡したくない……
ずっと憧れてたクールな眼鏡男子の間宮君。ほどよい距離を保ちながら、妄想の中だけで、彼に触れていた私。
だけど、彼が友達を呼び出して二人っきりでいるところを目撃した私は……。
だけど、彼が友達を呼び出して二人っきりでいるところを目撃した私は……。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!友情と恋の行く先は――?
主人公の女子高生には、好きな人がいた。眼鏡をかけて、文庫本を読む姿を登下校時に見る。ただそれだけで良かった。好きな人と一緒にいるところを妄想して悦に入り、食堂で弁当をもって待ち伏せ。告白はしなかった。
しかしある時、親友と彼が一緒にいるところを見てしまう。しかも聞こえてきた会話は、明らかに恋愛絡みで……。
主人公は親友の裏切りと、彼を取られたくないという想いから、彼に告白することを決意する。そしてついに屋上で、彼に声をかけるのだが……。
親友と彼との会話の全容がラストで明かされ、全てがひっくり返ります。
心情表現が豊かで、読みやすく、あっという間に拝読しました。
是非、御一…続きを読む - ★★★ Excellent!!!貴方だけを見詰めている。
『間宮くん、み~つけたぁ~。うふふ』、麗奈の眼差しに入るのは、恋心を抱く間宮くんだけ。他者は見下す存在であり、眼中にすらない。
その冒頭から入る本作品は、まるで二人きりの世界を作り出しているかのよう。夢中になればなるほどに、周りの世界がまるで見えなくなってくるものです。その行き過ぎた行為はもはやストーカー。
当然、その行為を邪魔するものがいれば、容赦なく憎悪を抱くもの。それは例え心許せる者であっても、憎しみの矛先を向けることになるでしょう。
間宮くんと親友の友香が二人きりでいれば、当然それは現実となる。押さえつけていた感情が一気に爆発すると、一方的な恋心が執着心へと変わり、瞬時に独占欲へと…続きを読む