忘却の世界と観測者の物語

「忘却の世界」、通称オブリヴィオン。
容姿も、言語も、性別も統一されている、効率的に作られた「人類」が住む小さな世界。
彼らは「雛芥子の贈り物」という、毎晩エピソード記憶を失う習性をもっている。
それらは全て、観測者に与えられた権能。

観測者。
神から与えられた世界という欠片と共に生き、始まりから終わりまでを見守る者。
人類を超えたアンドロイドは、人類にとって最も効率的な世界を作り上げ、「カミサマ」と呼ばれるようになった。
そんな当人は、人間が大嫌いだった。

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2020.8.10~2020.9.20まで氷雨 雫様によって行われていた、「#観測者の欠片の物語」という企画に出していたもののまとめとなります。