エピローグ
無重力の中、エクソダスは施設から這い出るように脱出した。
施設の爆発が後ろから聞こえた。
宇宙の黒が視界を塗りつぶし、上下の感覚を奪った。
機動力のために装甲を落としたパイロットは操縦桿を握っていない。
起こそうとは思わなかった。
コックピットで寄り添う2人は安らかそうな表情を浮かべていた。
やがて、遠くからこちらへ向かってくる船が見えた。
慣性に乗り、そのまま流れに身を任せていた。
エクソダスはそのまま、黒い空間へと流れていった。
プラスチックな後継者 よるにまわりみち @yoruno4komitiga2
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