【歴史・時代・伝奇】『無人祭祀』読了しました。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054921840982/episodes/1177354054921840993

著作:亜済公様


 故郷で迎える夏の終わりから物語が始まります。風景描写が美しくて、ぐいぐい引き込まれます。

 母親が発した不穏な言葉も、良い謎となっています。

 主人公が神楽の音色を忘れる事ができないように、御作を読んだ人々も、鮮明な音色が脳内にこびりつくと思います。

 普段、私は主人公の像が浮かばないと物語を読み進められないタチなのですが、御作は主人公の外観描写がほとんどなくてもワクワクしながら読んでいました。

 主人公目線で、物語にどっぷりはまった証拠だと思います。

 ホラー的な要素があるのに、神秘的でした。


 欲を言うなら、最後はもっと分かりやすい方が良かったかもしれないと感じます。

 『ゆらりと扉が独りでに開く。』というところを『ゆらりと”玄関の”扉が独りでに開く。』と書き加えるだけで、だいぶ理解が進む気がします。

 初読では、最後の段落で、主人公がどこにいるのかちょっと混乱したのが正直なところです。


 的はずれな事を申し上げたかもしれません。参考になれば幸いです。

 これからも執筆を頑張ってください!

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