仕事の合間に、「500字なら」と読んだが、俳句が、盆栽が、その窮屈さゆえに大いなる世界を創造し得るのと同様、広々とした世界観にどっぷりと浸かることができた。特に、「愛が辿り着いた場所」は、ショートショートならではのテンポ、鋭い読後感があり、強く惹かれた。
500文字という縛りの奥深さが存分に詰まった短編集。気になるタイトルから手に取って、ご一読ください。きっと、500文字以上の愛を感じられます
たった500字。これだけで。人は心を温められる。誰かを大事にすること。誰かを思うこと。愛した人に裏切られること。別れること。故郷から遠く離れること。愛する人をむかえること。感情を揺さぶるいろいろなことがたったの500字で語られます。遠い星から地球を見る人が。記憶を拾って歩く人が。未来のために、手に汗をかく人が。ここにいます。遊井そわ香の、やわらかい言葉にあなたの感情を載せてみてください。きっと読む前よりも、楽になれます。
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