異世界で 上前はねて 生きていく (詠み人知らず)

作者 岸若まみず (波動ケンシロウ)

1,963

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★★★ Excellent!!!

ファンタジー特有、というよりも中世の貧しい世界に生まれた主人公のサクセスストーリー。

主人公はチート持ちだが、回復特化で無双など夢のまた夢。
また、金持ちの商家の三男坊だが、金持ちでも貴族には逆立ちしても勝てない世界。
また三男坊だけに跡継ぎではないため、放蕩しては身を持ち崩すという勝ち組だが、無双には程遠い少々世知辛い立場。

しかし、元現代人の社畜経験を活かして生きていく。

主人公は現代人の感性が残っているために「奴隷たちをコキ使う」人材派遣業を営むが、中世の奴隷の使い方からしてみれば超良心的。
また、主人公の回復チートで死にかけた奴隷を買って治して「コキ使う」ため、救われた側からすると慈悲に満ち溢れた、ヌケてるご主人様として愛される。
さらに現代人の社畜視点の経験があるものの、「コキ使う」けれども福利厚生にも力を入れて、なおさら奴隷から見ると神のようなもの。

そういう少々すれ違いつつも、WIN-WINで周囲も含めて幸せになる主人公のサワディ。
社畜経験があるため、ちょっと小ズルい、打算的な子供だが、そこもまた愛嬌。


作者様の言うように「ゆるふわ」で「ちょっとアクセント」があるファンタジー日常が見たい方にオススメ。

★★★ Excellent!!!

普通の大人が幸せな気持ちを感じることができる小説です。

「転生」もので起業家のサクセスストーリです。
平民として家族と周囲の人間と関わり合いながら生まれ育ち
恩と義理と社会のルールの間で、勉強し仕事し結婚し子供が生まれ
可愛くて怖い奥さんと一緒に子供の顔を覗き込みます。
自分の次世代に顔つなぎしと、愛情を言葉ではなく行動で感じさせます。
妬み嫉み恨みがあると周り巡って破綻するとか
そんな思想で周囲に還元しまくりますがそれが生々しい。

身勝手に一人で出生地を離れて旅だったりしません。
実力主義の成功者として何処かの組織に突撃もありません。
そんな破綻していない社会性が普通の大人には受け入れやすいと思います。

ただちょっと貴族がちょっと違う論理で生きる大怪獣みたいなものだったり
主人公がなんかできちゃった的な発明チートがあったりしますが、
そのへんがファンタジーってところです。

★★★ Excellent!!!

 読んでいて不思議と気持ちが楽になるお話です。
 何となく流し読むだけでも効くので、胸がいたんで眠れない夜などに読むと良いでしょう。(これは正直スゴい)
 1話目は少し長めに書かれているのですが、これだけで良質な短編のように仕上がっています。1話目のPV数が突出しているのは、おそらくは、ふとした時に読み返す人が多いからでしょう。
 名作と呼ぶに相応しい作品です。一人でも多くの人が作中の人物たちのように癒され、心の自由を取り戻されることを願ってやみません。

★★★ Excellent!!!

この物語を見つけて3日でここまで読んで、久しぶりの良き話かな。
数多きネットに展開される物語を読み、そして読み続けられる物語は少ない。
共感を寄せられる主人公、魅力のあるヒロイン(ここまでは少し物足りないが、分これからだなの伏線有)、個性的な取り巻き達、たまに出てくる重い過去を持つ者等、今後の展開に期待。

★★★ Excellent!!!

『ALWAYS 三丁目の夕日』という映画をご存じですか?

漫画を原作とした同作は「高齢世代が懐かしみつつ思い出せる子供だった頃の明るくも猥雑だった時代の物語」が描かれています。

ただ、当時はもっと不潔だったとか、今とはくらべものにならないくらい暴力や非道が横行していたとか、「現実と違う」という批判も集めました。

しかし、ノスタルジックな雰囲気や電子機器を介さない人間関係、情報格差・教育格差から生じる人々の滑稽な振る舞いなど、現代を舞台にしては描くことができない「どこか別の場所の物語」を感じさせてくれる作品として、最終的に多くの支持を得たことは、少し調べればわかると思います。

『異世界で 上前はねて 生きていく (詠み人知らず)』は、どこかコレと似た空気をただよわせている作品です。

ファンタジー世界です。魔法があります。魔物がいます。貴族がいます。奴隷もいます。冒険者もいますし迷宮もあります。

そんな世界に「豪商の三男だが特権階級ではない」「貴族ではないが魔法が使える」「魔法の天才だが男性魔法使いの評価基準である攻撃魔法の才だけは皆無」という境界的存在として生まれた主人公は、前世で社畜だった記憶を持つがゆえに、題名通り「上前をはねて生きていく」ため、治療した傷病奴隷を労働力として事業(?)を展開しつつ、自らも非攻撃魔法の分野で成果を出していきます。

背景をみれば貧困や戦争など、社会の闇が垣間見えます。しかし、装飾を取り除いた簡素な一人称で描かれることにより、今を生きる、たくましい人々の前向きな姿が強く浮き出ているのが本作の大きな特徴です。

ありふれた転生モノと違い、主人公は前世への思いを完全に切り捨てられていません。奴隷たちも過去を忘れていません。それでも彼らは生きていく。さらりと描かれた『同じ顔』のソルメトラのその後こそが、本作を象徴していると思うは、私だ… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

上前をはねる、というタイトルが上位にあるなぁ…と思いつつ見過ごしていましたが、

読んでみると、一日中読んでいました。

主人公の主義主張が激しくなく、
ストレス無く読めて、でも巷に溢れるハーレム系でも俺TUEEEE系でもなく(ある意味最強ですが)
他の登場人物にも個性があり、エピソードがある。どこか仄暗いのも世界観的に良いと思います。世界観の全貌がまだまだ見えてこないですが、それも面白いです。
サワディ君の奥さんも、女々しくなくてカッコよく良い性格していて、それでも読者に嫌われる感じでもなく、そのバランス感覚が新鮮です。

書籍化しても当然と思える小説です。
これからも更新楽しみにしています。

★★★ Excellent!!!

チートも結構なんですが、すごく煩悩溢れる子で可愛いです。楽するために努力するスタイルが良いですね。きちんと勉強をして自分を磨いて、でも目立たないように派手にはせずコツコツやった結果が人材派遣組織という。
これだけの一大組織を作り上げておきながら家族との関係性がミジンコも変わらない所が良い。お互いフワっとしてるからでしょうね(若干お父さんの胃が大変そうですが)

のちにかっこよさ極まるスタイリッシュお姉さまが嫁に来ますが、ここの関係性も実に良い。
180越えの結構な年上で愛煙家という、異世界系でまず見ないヒロイン設定。
ガサツでもない俺系でもない英雄クラスの軍人ヒロインかっこよすぎて惚れる!
最初はグイグイ来ますけど、良い仲になってからはこれまたお互いマイペースで最高に好きです。
ポロっと泣いちゃうサワディ君も、やっと秘密を打ち明けられる大事な人が出来たんだなと思うと、読んでるこっちも泣けてきます…

一刻も早く文庫化して欲しい。紙で一気に読みたい

★★★ Excellent!!!

タイトルを見たときは、どんな鬼畜か‼︎と思ったけど、読んでみたらアラ?と良い意味で裏切られることに。
もうすでに人生の目標を達成しているような気がしないでも無いですが、まだ未成年。これからどんな人生を送るのか、続きが楽しみになる作品です。
俺tueeeeeに飽きた方、ぜひ一度読んでみて!