上前をはねる、というタイトルが上位にあるなぁ…と思いつつ見過ごしていましたが、
読んでみると、一日中読んでいました。
主人公の主義主張が激しくなく、
ストレス無く読めて、でも巷に溢れるハーレム系でも俺TUEEEE系でもなく(ある意味最強ですが)
他の登場人物にも個性があり、エピソードがある。どこか仄暗いのも世界観的に良いと思います。世界観の全貌がまだまだ見えてこないですが、それも面白いです。
サワディ君の奥さんも、女々しくなくてカッコよく良い性格していて、それでも読者に嫌われる感じでもなく、そのバランス感覚が新鮮です。
書籍化しても当然と思える小説です。
これからも更新楽しみにしています。
チートも結構なんですが、すごく煩悩溢れる子で可愛いです。楽するために努力するスタイルが良いですね。きちんと勉強をして自分を磨いて、でも目立たないように派手にはせずコツコツやった結果が人材派遣組織という。
これだけの一大組織を作り上げておきながら家族との関係性がミジンコも変わらない所が良い。お互いフワっとしてるからでしょうね(若干お父さんの胃が大変そうですが)
のちにかっこよさ極まるスタイリッシュお姉さまが嫁に来ますが、ここの関係性も実に良い。
180越えの結構な年上で愛煙家という、異世界系でまず見ないヒロイン設定。
ガサツでもない俺系でもない英雄クラスの軍人ヒロインかっこよすぎて惚れる!
最初はグイグイ来ますけど、良い仲になってからはこれまたお互いマイペースで最高に好きです。
ポロっと泣いちゃうサワディ君も、やっと秘密を打ち明けられる大事な人が出来たんだなと思うと、読んでるこっちも泣けてきます…
一刻も早く文庫化して欲しい。紙で一気に読みたい