進化、そして検証
今日からはひたすらに進化に向けてのレベル上げだ。
昨日猪を倒してLv.6に上がっている。訓練でもレベルは上がるらしいが、特に訓練なんてすることが思いつかないし、ひたすら狩りをすることになると思う。
というわけでレッツらゴー
++++++++++++
洞穴から遠く離れるのは不安だったので、近場の獲物を狩ることしにた。
ただ、ここらへんに住むやつらは弱いのが多いのかだいたい1発で死ぬ上に、経験値も少ない。ゲームみたくレベルが上がるにつれて必要とする経験値は多くなるようで、効率はあまりよくないのが現状だ。
ちなみに、レベルが上がることで身体能力や魔力量などがアップした。
俄然やる気がでてきたぜ。
+++++++++++
2日後
今日も今日とて狩りをしていると
《進化の条件を満たしました》
とスキルを習得したときのような声が聞こえた。
よっしゃきたぁ!
進化します!!
そう念じると、体に変化が。
体を電気が包み始め、体は大きくなっていく。
不思議と不快感や痛みはないが。
しばらくすると電気もなくなり、体の変化も止まった。
今まで灰色だった鱗の色は青みがかった白になっていて、爪もより長く、鋭く。翼も少し大きくなっていて特徴のなかった尻尾は先の尖ったものになっていた。
《【電気耐性】を習得しました》
おぉ!これは!
名前
種族 電撃幼竜
Lv.1
スキル
【斬撃】【電撃魔法】【電気耐性】
おぉ!電竜になったどぉぉぉお!!
また幼竜なのはこの際置いといて念願の電竜になれたことをよろこぶべきだろう。
池を覗き込んで体を確認すると、体を大きさは3メートルほどになっていて、顔には今までなかった二本の角が。目の色も明るくなっている。
カッコいい!!!
これぞ!ドラゴン!!!
よし、検証!もといこの体を楽しむぞぉ!!
++++++++++++
いろいろ検証した結果。
まず身体能力が幼竜のときとは比べものにならないほど上がっていた。
殴ると木が倒れるんじゃなくて、五メートルぐらい吹き飛んだ。爪での斬撃では一振りで後ろの木もいくつか斬れていた。
ジャンプでは10メートルほど飛べ、速度は50メートルを3秒ほどだろうか?よくこんな巨大で素早く動けるものだ。
だがしかぁし!!
飛行に関しては進化前とまったく変わらない
なぜだぁぁぁあ!!幼竜だからか!!!!
……くそう…!
まぁ、どうこう言ってもできないものは仕方がない。いづれちゃんと飛べるようになるはずだからな!!
そして電竜もとい、電撃幼竜といえばこれ!【電撃魔法】!!
まず魔力が格段に上がっているから今までより、威力が高く、規模の大きい魔法を使うことができる!
もちろんより長い時間魔法が使えるようになった。
魔法のいろいろなイメージはいくつか固まっているのがある。しかし、進化したことで新たに習得した【電気耐性】によって新たな案が浮かんだきた。
進化により、より鋭く大きくなった爪。これに電気を纏わせる!!
バチバチィ!!
おぉ!カッコいい!!俺の手を電気が纏っている!!
《【纏い・電気】を習得しました》
スキルになったのか!纏いとな。ふむふむ。それじゃあ……。
やってみたところ、電気を全身に纏うことができた。まぁ、普段は魔力節約のため部分的に纏うことになりそうだが。
そして!またやりたいことができた!!
それは電気による、速度アップなどの身体強化だ。いろんな作品であろだろう?1番わかりやすい例を挙げるならハ◯ハンのキ◯アが使うあれだ。
やったるぜぇぇぇえ!!!
バチィ!!!
「グルァア!?」
い、痛い!ビリっときたぞ!?!
さ、さすがに体のなかに電気を流すのは耐えられないのか……。それになにげにはじめて声を出した気がする。
しかし……俺は諦めない……!いづれ……!!!
さて、一通りの検証も終わったあとだし新たな方針を考えよう。
……うん。変わらんな。
今の体はまだ幼竜みたいだからまだ進化はあるだろう。あ、電撃幼竜の説明をまだ見てなかった。
電撃幼竜 【電撃魔法】をつかう幼竜。
電撃魔法を得意とし、電気の耐性をもっ
ている。ほかの竜にくらべて体が全体的
に鋭く、電気を活かした戦いを得意と
する。
現在世界で唯一の個体。
世界で唯一の個体……だと……!?
ユニーク個体ってやつか!?!?
オンリーワン!?
か、カッコいい………!!
電竜でよかったぜ!!!!
でもなんで電撃幼竜が俺しかいないんだ?
そもそも電気を操ろうなんて発想がないのか?
……それっぽいな
よし!まだまだ狩るぞ!!種族から「幼」を抜かすために!!!
幼竜から電撃幼竜に進化したのはレベルが20を超えてからだったからとりあえずそのあたりを目標に狩りをしようと思う。
洞穴の周りは弱く、経験値の低いやつらばかりだった上に数も少なかった。だからある程度時間がかかったんだろうが、今回は少し遠出をしようと思う。
進化で身体能力も上がって、魔力の増加で魔法もつよくなった。遠出してもある程度なら大丈夫だろう。
それにイメージで止まってしまっている試してみたい技がいくつかある。
+++++++++++
というわけで洞穴からそこそこ離れた場所に来ていた。
お、あれは……ザ・魔物のような見た目してるオークくんではないか。4匹か。
大きさは2メートルほどで筋骨隆々だ。木で作られたであろう棍棒のようなものを持っている
早速俺の魔法の餌食になりなされ。
俺は空中に電気の剣を4本作る。
前々から考えてはいたが、猪たちじゃオーバーキルになりそうだったから試せてなかった技だ。
剣の形にすることで【斬撃】の補正を持たせれないかと思い作った。
よっしゃ!いけ!!
空中に浮かんだ電気の剣たちはそれぞれオークに向かって飛んでいく。飛んでいく速度もかなりのもので少なくとも俺が走るぐらいの速度があるだろう。
ズパァン!!
そう効果音がつきそうなほどによく斬れた。
オークたちは声を出すことすらなく動かなくなった。おそらく自分が死んだことさえ気づいてないだろう。
胸を切り裂かれていて、文字どうり一刀両断。電気の剣だからか断面がやけて黒くなっていた。
おぉ……これはすごい。
断面を見る感じ【斬撃】の補正はかかっていそうだ。
この技を〈電撃剣〉となずけよう!!
さぁ!どんどん狩ろうか!!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます