第9話 義妹デート (迷)


有栖は今とても機嫌が悪い。

後ろから見ているが明らかにいつもと様子が違う。


(やはりパンツを見られたことが嫌だったのだろうか。)


確かに16歳にしてはかわいいパンツだった。

フリル付きで綺麗な水玉模様。

俺はあの光景を忘れることはもうないだろう。


だが何故だ?

何故ここまで有栖は機嫌を損ねている…?


前者か?………いやいや後者……だよな!!

俺に見られたことがよっぽど嫌だった?

それとも俺だからとても恥ずかしかった??


前者か?………いやいや後者……だよな!!

俺は後者だと決めつけ,薄ら笑った。

それを有栖は見逃さず遠くから睨んでいた。


「有栖〜お兄ちゃんが悪かったってー。

忘れるからさ?許して……な?」


俺は両手を合わせてごめんなさいのポーズをした。ここで許して貰えなかったら土下座だな。と心に決めていると有栖が口を開いた。


「べ、別に怒ってないし!私ちょっと見たいとこあるから別行動ね。(プレゼントとかくれたら許してあげなくもないし………。)」


「わかった。1時間後ここにまた集合なー。」


有栖の返事はなくそのままどこかへ行ってしまった。


ただ俺は有栖の最後の言葉を聞き逃してはいなかった。


(なるほど…有栖は俺からなにかプレゼントが欲しいのか。)


正直女性にプレゼントは渡したことがないので何を渡したら良いかわからない。母は他界しているし、有栖とお母さんは6月が誕生月で出会ってから日も浅かったのでプレゼントは渡してはいなかった。


有栖は何が喜ぶのだろうか。



……………



その時俺の脳裏に1つの単語がよぎる。


”パンツ”


有栖は俺の事が大好きだ。

これは普段の行動を見ていればわかる。

今回のはおそらく羞恥からきた有栖も望まぬ仲違いだ。だって彼女は俺と同じでブラコンなのだから。


つまり………だ。



俺のパンツをあげればい………


ここまで言いかけてやめた。いやおかしいとさすがの俺も気づいた。さすがに使用済みパンツはないだろう。それを有栖にあげて有栖が喜んでいたらそれはもうブラコンのレベルを超えた………言うとしたら、



”変態終末期”だ。



さすがにあの岡〇くんと同じあだ名を付けるのには抵抗感はあるが十分に近いレベルのやばさだ。



さすがにパンツはやめよう。



そして俺は近くにあった館内図に目を通した。

このショッピングモールは3階建てで様々な商品が売っているそうだ。つまり有栖のお目にかかるものもあるかもしれない。


有栖との待ち合わせまで残り50分。


俺は目星を付けるために”ある女子”に電話をかける。


コールは3回……4回………5回…と続き出る気配がない。俺は諦めて自力で探そうと切ろうとするとコールが止み声が薄らと聞こえてきた。



「ーもしもし?」


そこからはいつもとは違った落ち着いた超えたが聞こえてきた。俺はひとまず安堵し、言葉を返した。


「もしもし」





通話が終わると時間は残り30分となっていた。




ーーーーーーーーーー



更新遅れてすいません!!

明日も少し遅れるかも知れません……。


なので1人でも多くの人に見て頂けたら嬉しいです。




通話回は7.5話で書く予定ですので…!!

今日は妹とのイチャイチャはほぼない回でしたが皆さんはどうだったでしょうか?

楽しんでくれていたら嬉しいです(笑)


長くなりましたが以上あとがきでした!

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