第6話 私は君をみている

(じぃぃーー。)


ここはショッピングモール。

私は物陰に隠れながら静かに彼のことを見つめる。

彼は私と同じクラスの神田楓夏くん。

私は彼のことが気になっていた。




学年一の頭脳を持ち、1人でも臆せず堂々と学校生活を送っている。私はそんな彼に憧れを抱き、気が付くと彼を意識するようになっていた。


申し遅れたけど私の名前は水無月 冬香(みなずき とうか)。

楓夏くんのクラスの委員長をしている。

楓夏くんとは業務連絡で話すぐらいでしか話せなかったけど本当はもっと沢山…。


”話したかった“


このままではダメだ!


そう思った私は決意した。

それが4月6日。

桜が満開で花びらが綺麗に舞っている日だった。


私は朝、校門で彼を待っていた…。


彼がきた。

近寄ろうと思ったが隣の存在をみて私は咄嗟に物陰に隠れた。


”おんな”である。


何故か彼は隣に”おんな”を連れていた。

しかも相当な美少女だ。髪は綺麗にまとめられ、目はくりんとした丸くかわいい目をしている。

そして…………。


楓夏くんの手を………。


私は呆然としていた。

あぁ、私は失恋したんだ。。


私は静かに立ち去ろうとした。

その時妙な声が聞こえてきた。


(お兄ちゃん!またね!!)


……………


(はあああ!?!?)


え?え?え?

待って待って、、え?


お兄ちゃん……?


まさか楓夏くん……


(シスコンだったのぉ!!)


私は唖然としていた。


でもつまり……………


私、振られてないわけだよね?


でも今のままじゃダメだと思った。


そしてこの日から私の日常は変わった。


”楓夏くんストーキングタイム”


スタートだっ!!



ーーーーーーーーーー



こんばんは!

唯月莉奈です。

今回はちょっとスピンオフ的なのを書いてみました。本編にも一応被って来る内容と思い下さい。。


6話は諸事情により21時頃出させて頂きます。

よろしくお願いいたします…!

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