第17話■欲望の解放1
これまでの僕は、男尊女卑法と藤木のせいで、混乱する理性を必死に保とうとしながら何度も崩されてきた。
今の僕は抑えきれない本能的な欲望に支配されてしまっている。
これまでの僕には考えられないような事を頭の中で考えてしまう。
そして、それを実行に移すことは何ら問題無い、それでいてあの藤木なんてのは、欲望のままに行動をして、褒められてさえいるのだ。
今まさに自分は、これまで信じてきた道徳の道から自ら反れることを選ぼうとしていた。
あまりにもむしゃくしゃしていた、ただそれだけのことが行動を大きく変えた。
行動が変われば、それが習慣になり、その習慣がやがて運命を作り出していることにこの時は気づけなかった。
僕は職員室を飛び出すと自分の教室に入り、調教委員の今仲と加藤を呼ぶと同時に合図を送り、教室にいたクラスの者を着席させ、廊下やトイレに居たもの達も今仲の一声でクラスへ戻ってきた。
彼女達は全員僕から目を逸らさぬようにしていた。きっといつもと違う僕の雰囲気を感じ取ってのことなのかもしれない。
「一番最後にこのクラスに入ってきた人?前にきてください」
「はいっ・・・」怯える声を隠すように大きく返事したのは優等生で委員長の高木だった。彼女は以前「マナー」を教える授業で自ら男性を喜ばせる方法を発表していた。
「ほぉ、高木かぁ。優等生な高木が珍しいなぁ。何してたんだ…?」
「すみませんっ、用を足していました…」
「用?なんの用だ?具体的にいいなさい。賢い君ならわかるだろ?」
「は、はいっ。。女子トイレで、、おしっこを排泄させていただいてましたところ、クラスに戻るように言われたため、急いで戻ってきたしだいです。。」
「ほぉ、ちゃんと拭いたのか?」
「いえ、、すぐに戻らねばと思い、後で捨てるつもりで、拭かずに履いてしまいました。。」
「じゃぁ下着は汚れてるのか?」
「はい・・」少しの沈黙のあとに
「一々言わせるのか?」と僕が告げると、彼女は顔を小さく横に振り。
「お見苦しかったら、ごめんなさい。。どうか、、ご覧ください。。」
自らスカートを捲りあげ、白の綿のフルバックの下着のクロッチ部分はかすかではあるが黄色い染みができていた。
「見苦しいなんてとんでもない、とてもいい子だ。」
「え、、あ、、ありがとうございます。」
「でも、汚れてしまった下着を履いたままというのは、あまりにもかわいそうだ。そうだ、こういうのはどうだろう?高木の下着は先生が預かって洗濯してきてやる、だから今日は一日パンツ無しで過ごすことになるが、高木一人がノーパンっても可哀そうだ。だから…」
「私たちクラス全員がノーパンで過ごせば良いってことですね。。。?」僕の言葉を遮ったのは調教委員でもある加藤だった。
まさかの加藤から自ら発せられた僕の提案にクラス内は一瞬ざわめいた。
「そういうことだ、加藤。何か反対や他の提案があるものはいるか?」」
「まぁ高木さんの為なら仕方ないわね…」といったような声がちらほら聞こえただけで特に反対の意思表示は彼女達からはされなかった。
「では、皆さん起立!脱衣準備!」というと彼女達は椅子から立ち上がりスカートのホックに手をかけた。クラスの女子全員がこれからスカートを自ら下ろそうとしている瞬間である。なぜ彼女達は下着を脱ぐだけでスカートも下ろすのかというと、正式な脱衣時の行いにのっとったものだったからだ。
「スカート脱衣!」僕の声と同時に彼女達が一斉に手を放す。
多少のずれはあるものの、スカートは重力によって一定の速度を保ち足元に落ちていく。
僕が口を閉じ終わる頃には女子生徒全員の下着の色が一目で確認できた。
中には未だに恥ずかしそうな表情を浮かべる者もいて、一人一人を凝視して、ポーズをとらせたりして遊ばせることもできたが、それでは時間がかかりすぎるので一斉に指示することにした。
「時計回り準備!90度!」と叫び手を叩くと、彼女達は腰に手を当てた姿勢で一斉に90度横を向き、僕がもう一度手を叩くと彼女たちは更に90度回転し、彼女らの尻を一斉に眺めれた。
「はい、次はハンケツ!」彼女達は下着を10センチほど下ろし「はい180度!」パンパン!と手を叩くと彼女達は一斉に正面を向きなおした、もちろん下着はずれたままの状態でだ。
彼女達の中には不満や、不安を隠し切れない表情の者もいたが、これから彼女達が生きていく社会では、この程度のことで泣き言を言ってられないのだ。
「じゃあ、パンツ脱衣の準備してー、いいか?はいっ!はじめ!」彼女達が一斉に恥部をあらわにする。以前よりも成長した彼女達の姿に胸を打たれた。「はいっ!脱いだ下着はいじらない!!そのままそのまま。えーっ今からジップロック配るので、それに今履いていた下着入れて名前とこれ履いてた時の排尿排便の回数も書くこと!わかった?」
「え、先生。。。これって高木さん以外の人のも回収するということですか?」クラスでも正義感が人一倍強い白石が言った。
「そうだよ。白石は先生に預けるのが嫌なのか?」
「いっ!いえ!決してそういうわけではありませんが。。高木さんのはともかく、私たちの下着は汚れてると決まっているわけでは無いですし、何より先生の負担が増えるのではと思ってしまっただけです。」
「なるほど、気遣いありがとな。でも皆の下着は汚れてないと決まっているわけでも無いだろ?現にお前の下着はどうなんだ?拾って渡せ」白石は下半身を露出させたまま床にしゃがみ、白とピンクの刺繍の入った下着を拾い上げ、私に差し出した。
僕は黙って下着を受け取り、クロッチ部分を凝視した。
いくら正義感の強い白石も、下着をめくってみれば他の女子生徒とは何も変わらない。
「ん。なんだ、これは?」僕が指をさした先には、その日抜けたであろう陰毛が1本ついていたし、布地の表面はしょっぱいノリを塗ったようなあとがついていた。
「申し訳ございませんでした。。」白石は顔面を赤面させながら謝罪した。
「バカか、謝罪する時の恰好忘れたのかよ?」僕の言葉遣いも気づけばすっかりと変わってしまった。
そのおかげもあってか白石は両足の踵をつけて、腰を大きく落とし、O字開脚姿で手は頭の後ろに組み
「大変、申し訳ございませんでした。」と、いさぎの良い謝罪をした。
その間、他の女子たちは、誰も僕たちのやりとりに干渉もせず、淡々とジップロックに下着を入れて、名前などの記入も終えていた。
「じゃあ白石もわかったなら戻っていいぞ。」
「はいっ、失礼します」僕は白石に下着を返すと彼女も机に戻り急いでジップロックに手を伸ばした。
続く
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