第15話 ■特別棟トイレ1

■特別棟トイレ1


男女ともに男尊女卑生活に馴染み始めた頃


昼休みに特別棟のトイレに藤木呼び出された。

僕は彼の性格をある程度把握しているつもりだ。

彼の性格を一言で言えば、僕には無いものを常に持っている奴だった。

僕なら絶対に言えないようなことを、いとも簡単に言ってしまうし。彼のアクションは僕のためらいと同時のタイミングであることが多く

『馬鹿正直』という言葉が、彼にとって一番似合うのかも知れない。


特別棟トイレ前に着くと、女子トイレ側から藤木の声がした。

女子トイレ内を抵抗なく覗いてみると、そこには個室内に何やら指示をだしている藤木の姿があった。

藤木はこちらを見ると僕をバカでかい声で呼んだ。

「ほら、みてみろよ。これ」

藤木に言われて個室のほうを見てみて驚いた。

個室の扉は全てあけられており、4つある個室の全てに女子生徒が和式便器を跨いで立っていた。

皆は口を閉じた笑顔を、こちらにむけていた。

「え、これって…」

状況が飲み込めるようで飲み込めない僕の言葉をさえぎって藤木先生は続けた。

「そうだよ。まぁ見てなって。おもしろいから」

藤木先生は不敵な笑みを浮かべ、手を二回大きくたたいた。

パンパンッという乾いた音がトイレ内に木霊し再び静寂が訪れたかと思うと、彼女達は皆スカート内に手を入れて、膝までパンツを下ろし、それを見届けた藤木は、間髪いれずに手を強く叩いた。

その音とほぼ同時に彼女達はしゃがみ込み、普段は懸命に隠すべきはずの恥部を僕達の前に当然のように晒した。

様々な下着や陰毛や形があらわになっている。

中には恥部が金隠しで見えにくいものもいたが、それに気づいた藤木は目で合図を送ると、彼女は少し腰をもちあげた。どうやら調教済みのようだった。

目の前に並んだ四人の女子生徒のタイプはそれぞれ違ったが、容姿はどの生徒も素晴らしかった。

「これ全員奉仕委員なんだよ。だからトイレの躾けをお前にも見せてやりたくてさー。」

藤木は話し終わると同時に手のひらを三度ほど鳴らし。

「はい!」と強く何かを求めるように声をあげた。

そこからは数秒の間、時間が止まってしまったようだったが、水滴が便器に落ちる音が聞こえ、その音が本当の合図だったように彼女達の恥部からチョロチョロと雫が垂れはじめ、やがてそれは勢いよく放出されていった。

四人の美女の放尿を一度に見たのは、もちろんはじめてだったし、とにかくこの光景を脳裏に焼け付けようと必死になり。一人一人の特徴を見逃すまいと視線はくぎ付けになっていた。

藤木はその様子を見ながら、満足そうに笑っていた。

やがて彼女達の勢いよく放たれていた放尿の勢いも弱まっていき、雫となって便器にポタポタと音をさせるものや、太ももをつたってしまうものなど様々だった。

皆の放尿が終わっても彼女達はトイレットペーパーに手をかけるものはおらず、そのままの姿勢でじっとしていた。

藤木先生は彼女達の便器内を一通り観察するように周り、その都度手元のバインダーに何かを書き込んでいた。

彼曰くそれは、彼女達の健康チェックのようなものらしい。

こいつはつくづく変態であったことを、無意識のうちに感謝してしまっている自分がいた。


続く

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