第8話 ■集会後ホームルーム2

■集会後ホームルーム2


普段から生意気な今仲は派手なオレンジの光沢を放った下着。

少しかわいいからといって、男をちょろくみていた加藤は純白な下着を僕の前で晒していた。

僕は、以前の彼女たちの下着のシミについての疑問があった。

「それ、脱ごうか」言ってしまった、いや、今更何を言ってるんだ、もうとっくに引き返せないところまできている。ならば次は・・「スカートの裾を腰の内側にいれて脱ぐこと」

以前は彼女たちのスカートの中から落とされた下着を見ただけだったが、今回は恥部を必ず見てやるという思いがストレートに表れた内容の指示でも、彼女たちは従うほかなかった。

「ちっ」今仲が小さく舌打ちした。

これまでだと、生徒が教師に舌打ちをすることは、そう珍しいことでもなく日常茶飯事だったが、今の僕は教師として、彼女を立派な真の女性にするためには、教育が必要と判断し仕方なく彼女の顔を平手で打った。

パシンっと乾いた音が教室に響いたとたん、教室は時が止まったように静まり返った。物音ひとつたててはいけないような静寂さは一瞬のようで永遠に続くような時の流れを感じさせた。

僕はその静寂を終わらせるように小声で「ん?」とだけ答えた。

今仲の下半身は少しむっちりしていたが、綺麗だった。今仲は唇を噛みしめて下着に手をかけた。

クラス中の視線が今仲と加藤に注がれる。これまでクラスを仕切っていたようなヤンキーもどきのような連中が、皆の前でこの姿をさらすことによって、他の生徒への見せしめにもなった。


今仲は下着を下におろすと股からわずかに糸が引いてるのがわかった。きっと一切手入れしてないであろう陰毛は小陰唇を隠し切れずに晒されていた。

下着を雑にたたみ終わった今仲は小声で「どうぞ」と呟き僕に差し出した。二回目なだけあってか恥じらいは以前より無さそうだった。

色々と突っ込みたいところはあったが、ぐっとこらえて見逃すことにした。これが肥やしになると信じて。


加藤は下着を下ろすと、純白の美しすぎる肌が陰毛のコントラストを際立たせ、おそらく手入れ済みであろう綺麗に整えられた形と長さに目を奪われた。

相変わらず恥ずかしそうだが、両手で下着を丸めて丁寧に渡す姿には、ますます好感が持たれた。


「じゃあ、スカート戻して席につけ」

本当だったら、このまま様々なことを命じたかったが、授業中ということは忘れてはいけないことだった。

これは授業ありきの行為であり、授業でなくなれば自分はただのセクハラ教師となってしまうし。

今日必ず配布しなければいけないプリントもあったので、彼女たちを席に戻した。今思えば謝罪のポーズを忘れてはいたが、焦りは禁物だと胸に決めた。

「ではプリント配布しまーす。これは政府より、10代の女子を対象に作られたアンケートです。この内容は正直にお答えください。この答えの内容でこの先の人生が決まることもあります。一言で言うと、自分はどれだけ奉仕の心があるか、わかりやすくいうとマゾかどうかをはかります。偽りは決して書かないでください、自らの人生とは違った道になってしまいまーす。あとはアンケートの最後に希望する委員を書いてください。アンケート結果の適正によってふりわけるので、希望どうりにならなくても文句いわないように。いいですね?」


先ほどの加藤と今仲を見てだろうか、ざわつく生徒は一人もおらず、この状況を異常と判断できているものは確実に少なくなってきていた。

受け入れるしかない。といった種がようやく発芽し始めたのか。


プリントに記載されていた、委員会の欄には風紀委員や美化委員などと並んで奉仕委員や、さらには調教委員という大胆な名目の委員までが並んでいた。これらの項目に自らチェックをいれて志願してくる生徒がいるのか楽しみで仕方なかった。


「じゃ、時間が無いので今日はここまでだなー。他のプリントは各自よんでくださーい。」

チャイムの音と共に起立した女子たち30名の揃ったお礼によって、自らの行いの正当性を再認識し教室を後にした。

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