第7話 ■集会後ホームルーム1

集会後は職員室で再び教員が集まり、今後の方向性などを再確認した。

「えー、まさに我が校の色というのはここから決まっていきますので、彼女たちの指導をきっちりとなさるように、よろしくお願いいたします。普段通りの態度で接さず、圧倒的にこちらの力を見せつけてあげましょう。それが彼女達にとっての幸せともなるのですから。また本日は各学年クラスの委員などを決定するようにお願いします、詳しくはこちらのプリントをご覧ください。」

やはり何事も最初が重要ということか、これまでにこんな綺麗にまとめられているプリントを教頭から渡されたのは初めてだった。


教室に向かう途中、明らかに廊下がいつもより静けさを放っていることがわかった。

きっと教師への謝罪を恐れて皆教室内で着席しているのだろう、僕のクラスも例外では無かった。やはりやればできたのか。


教室に入る前に大きく深呼吸した。そして自分に「これは仕事なんだ、仕事なんだ」と言い聞かせ、文字通り心を鬼にすることを決めた。


教室に入ると立ち歩いている者などは誰一人として居なかった。

あの今仲でさえ着席していた。まぁ前回皆の前で下着を没収されてすっかり反省しているようだった。

今まで感じたことの無い30人の視線が僕に突き刺さる。実際に僕を見ていないものは誰一人としておらず、僕が教卓の前に立つと、いつも号令をする優等生委員長の高木がいつもより大きな声で

「起立」というと30名が一斉に立ち上がり、「礼」というと皆が90度のお辞儀を僕に向けてした。僕は不覚にも教卓の前で勃起しかけてしまった。

僕はいつも通り着席と言おうかとしたが、教頭の言っていた圧倒的な力を彼女たちに見せつけたくなった。

「捲りなさい。。スッ、スカート捲りなさいっ!!!」

彼女たちにとっては、かなり情緒不安定な教師に見えたことだろう、きっとこの数か月をかけて作ってきた絆や信頼関係のようなものは、この一言によって吹き飛んでしまった。

そもそも、そんなものは見せかけで、結局お互いの欲を綺麗に見せたいが故に信頼関係のもとにあるようにしているだけと無理やり自分に言い聞かせた。

うっすら涙を浮かべているものも居れば、精一杯の作り笑顔をして小刻みに顔をぴくつかせるものや、無表情で我関せずといったような表情でスカートを捲っている者まで居た。

しかし彼女たちの下着を全体的に眺めているとやけに紺色や黒色が多い気がした。下着を見られることを嫌がり、インナーショーツを履いてきているのだ。

これには理性の吹き飛んでいる僕は激怒しそうになった。実際怒りは隠し切れなかった。

「今、、、下着の上に何か履いてるもの・・前へ・・」

クラスの空気は気まずそうな空気になったが、僕が咳ばらいを一つすると約10名ほどの女子が前に来た。

その中には以前きつく指導した今仲や加藤の姿もあった。

「おい、今仲、加藤お前たちもか?これはどういうつもりだ?なぜこんなものを履いた?皆を代表して説明してみろ。」

今仲は僕をものすごい表情で睨みつけていたが、それとは対照的に加藤は気まずそうな顔をしていた。

「す、、すみませんでした。」ふてくされた今仲がそう言った瞬間僕は彼女の頬をビンタしていた。自分でも驚いたが、自然と言葉は口から吐かれた。

「質問に答えろよ!!おい!!!」僕が珍しく大きい声を出すと

「ごめんなさい!ごめんなさい!」と加藤は目に涙をためて懇願している。こいつは本当にきれいな顔立ちでスレンダーな体をしている。

「加藤ぉ、お前はいいやつだよなぁ?今仲と違って」僕は薄ら笑いを浮かべながら加藤に問うた。

「はい、あ、、ありがとうございます」どう答えたらいいのかわからない様子の加藤はお礼を言うことで何とかごまかしたが、問題は今仲だった。僕は加藤に笑顔で頷いてやり、今仲の髪の毛を鷲掴みにしてもう一度きいた。

「なんでこんなもの履いてるんだ?ん?」今仲は今にも泣きだしそうな表情で、怯え震え声が出ないといった様子になっていたので「これは今仲だけの問題じゃないぞ?ここに立ってる君たちすべての問題だ。こんなものを履いてきて先生喜ぶと思ったか?ん?」

全員が下を向いて目を合わせようとしなかった。

「どうしたらいいかわかるな?加藤」僕は優しく訪ねた。

加藤は小声で返事をして静かにインナーショーツを脱ぎ始めた。加藤の下着は純白の下着で、あまりの美しさにしばらく目を離すことができなかった。

「うんうん。そうだよな。加藤ただしいぞ。では、皆の者も加藤を見習え?今なら許してやる。ほら!早く」

まばらではあったが総勢十名の女子が僕の前でショーツを脱ぎ本来見せるべきはずの色とりどりの下着を晒した。

大半の生徒は白や黒の下着を着用しており、半数近くが下着からナプキンがはみだしていて恥ずかしそうに隠そうとするものもいた。

「おいおい、隠すなよぉ?」そう一言いうだけで、彼女らの手は腰の横へと移動された。

そんな中でも今仲は派手なオレンジ色をしていた。このことについても後で追及する必要があるなと思ったが、まずは彼女たちに謝罪をさせることが先決だった。

「はい、では勝手に下着以外のものを履いてきた者たちには謝罪をしてもらう。先ほど全校集会でも黒崎先生から教わったような謝罪を一人ずつして席に戻りなさい。あ、今仲と加藤は残るように。お前らは以前も問題があったからなぁ。。」

女子生徒たちはスカートを捲ったまま下着を晒し、自らガニ股になり腰を落として不器用な笑顔を作り謝罪していった。

「はーい、次からは気を付けてくださーい」一人一人の謝罪に対して答えていった。

中には謝罪するときに少しシミができているものもいたが、この状況下では色々な事を考えていたので、そのシミについて追及することは出来なかったが、のちにその理由も明らかとなる。



■あとがき

ここまで読んでいただきありがとうございます。

引き続き投稿いたしていきますので、

ブックマークや応援もいただければ執筆の励みと、投稿の加速に繋がりますので

どうか、少しでも興味を持たれた方は、何かしらの反応をいただく思います。


当方一人暮らしで、人とのコミュニケーションも求めているので、是非とも宜しくお願い致します。笑



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る