第25話 催眠バイト
催眠バイトといっても、本当に催眠にかかるわけでは無いです。
あくまで、男性の希望する催眠にかかったふりをしてください。
それだけでこれだけの報酬は得ることができます。
男尊女卑法が施行された今だからこそ、女性にとっても大きなチャンスがきてるんですよ。
数年前には鼻で笑われそうな誘い文句も
今では多数の女性に刺さるワードに変わってしまっていた。
男尊女卑法施行以来、女性への扱いはひどくなることも多く、
ホワイト企業とよばれるような会社ほどセクハラが横行し黙認される
そんな状態に嫌気をさした女性の一部は自らセクハラ行為を受け入れることで高給を得る道を模索していた。
「催眠にかかるふりをすればいいんだ」
私は案内時に手渡された男性たちの願望が書かれたプロフィール書類に目を通した。
こちらに選択権があるということは、幸運なことだった。
催眠のシチュエーションでは、こちらが催眠にかかっているのをいいことの好き放題する男性ばかりだから、本当に相性を見抜けなくては地獄を見ることになってしまう。
私のような初回者はライト層と呼ばれる、比較的軽い変態願望をお持ちになる男性の相手をすることが多かった。
常識改変の内容は事前に渡されるメモで大体を把握することは出来たが
大半の男性たちは途中でも常識の改変を強要することが簡単にできた。
「常識
女性は男性と会う用事の際スカート着用
出会ったら笑顔でパンツを脱いで手渡し」
これだけしか書かれていなくても現場ではそれ以上のことを求められる。
つづく
【男尊女卑法によって支配された学園】~常識改変され始めの日常をご覧ください~ 男尊女卑法シリーズ 村上夏樹 @dansonjohihou
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