第18話 ■欲望の解放2
■欲望の解放2
僕に支持されて今仲と加藤は教室の両サイドから各女子が差し出すジップロックを受け取り回った。
二人が集めたジップロックを黙って受けとり、それをすかさず教室の隅へ投げた。
教室全体が静まり返っていた。
一瞬の沈黙が長く感じた。
僕は今仲と加藤を自分の前にまで来させて、足を少し開くように指示した。
彼女たちは覚悟を決めたように黙ってうなずき、小さく足を開いた。
そこで僕は両手の手のひらで彼女らの股蔵を覆うようにかぶせた。
右手の平に今仲の温かみを感じ、左手のひらには加藤の温かみを感じ、その温かみを独占するかのように彼女らの股蔵を強く握った。
彼女達は小さく悲鳴を一瞬だけあげていたが、僕が彼女をにらみつけると唇をかみしめて声を漏らすことを堪えていた。
大勢のクラスメイトを取り仕切る二人を、皆の目の前で征圧することで、他の者への服従心を高めたり、麻痺させたりする効果を狙ってのことだったが、教室のどこかから
「もうこんなのはやめて!!!先生・・・」
声をあげたのは意外にも、加藤でも今仲でも無かった。
「なんだ、荒川…」
この『荒川ゆう』という生徒は普段からすかした態度をとっていて、いかにも教師を軽蔑するような目をしていた。
「みんな、そうなっちゃうんですね!!!!先生までそんな風になるなんて馬鹿げてるじゃん!!皆も何か言おうよ!!」
荒川は普段の目つきとは裏腹に、涙を瞳に浮かべて一生懸命みんなに訴えかけた。
彼女の理性は崩壊してるのか、はたまた正気なのかは時代が決めることだった。
他の生徒達は黙って下半身を露出したまま無言でいる。
大半の生徒は、あたかも自分のことではないように無関心にふるまっている。
荒川を黙って見つめるものもいれば、下を向き他人事のようにしているもの、強く目をつむって現実逃避をしようとしているもの。
「なるほど、荒川はあれか、何か勘違いしてるんじゃないか?この調教委員の今仲と加藤は嫌がってると思ってるのか?なぁ、言ってやれよ加藤、お前の今の気持ち」
「‥‥ゆうちゃんの言ってることもわかるけど、、私は大丈夫になってきたから。心配しないでいいよ。。」
「今仲は先生に触られたらいやなのか・・・?」
「い、、いやじゃないですっ。。。」
今までは嘘のように反抗的だった今仲は、股ぐらを鷲掴みにしただけで力関係を理解したようだった。
「ほら、二人ともこう言ってるじゃないか」
荒川は何も言い返さず黙り込んだ。僕は腹いせに握る手を強くし、今仲と加藤の表情を楽しんだ。
「本当に大丈夫だから…」今仲の股蔵がさらに熱くなるのを感じた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます