どうかそのままで

「どうかこのままでいてください。」
あるアルバイターからそう言われ、理由を聞くことができず一人悶々と考えていた主人公。
いつもの帰り道で桜を見るために公園に立ち寄る。
ベンチに座り桜を眺めているとふと居眠りしてしまう。
目が覚め、自宅に向かうと家がない！正しく言うと別の建物に変わっている。
慌てふためいていると、そこに住む住人から声をかけられ、食事をご馳走になる。これからどうしたものかと考えていると、ここに住めば良いと提案される。
少し躊躇したが手持ちも少なく、よくわからない状況で外に放り出されるよりはまだ安全だ。
ただで泊まるのも申し訳ないので、家事や食事などは請け負うと言う形で、提案を快く受け、共同生活が始まる。
共に生活をしていく中で、家主から語られる、周りの人間との関わりで見えてきた…続きを読む