灼眼の小刀

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（137文字）

バイク系の漫画はよく見かけますが、意外と小説では少ないかもしれません。そして、バイクもので女性が主人公というのも珍しいかも。

正直言って僕はバイクの知識がまったくありません。でも、専門的な部分が丁寧に書かれていますので、なんとなく理解できて、物語についていけなくなるなんてことはありません。かつ、専門的すぎてしんどくなるなんてこともありません。

文書で疾走感をだすのは難しいと思いますが、この作品は自分が走っているように感じることさえあります。情景描写や行動描写がそれだけ秀逸なんです。相当筆力のある方かと。また、バイクで走ってワイワイしているだけの話ではなく、登場自分の人間模様にもいろいろあ…続きを読む

風を感じます。
そして、毎話ごとに出てくるオートバイの知識の深さには脱帽です。愛を感じます。良いものを愛着を持って慈しみ、手入れを惜しまず愛し続ける。それが自分の単車でなくても最高の知識と技術で乗り手の気持ちに応える。
この作品にハマった理由の一つに、店長と彼を慕う主人公の息のあった、しかし、ゆる〜い関係性です。そこにも愛があります。そしてそのキャラが、息もできなくなるほどのカッコいい情景描写と反対にほんわかと心を温めてくれるのです。
このギャップ！
きっと、あなたもハマりますよ〜。

趣味を語る作品は、置いてけぼりにされることがよくありますが、この作品には最低限の地文があり、理解できなくても、話が分からないといった事はありません。

説明が多すぎて萎えたり、読者に気遣いすぎて話が淡白になる場面もなく、上手な按配でバランス良く描かれています。

最近ではNSRの専門店も増えましたし、良い車種をセレクトして作品に落とし込んでると思います。後はエンジン音の描写とかあれば、個人的には嬉しいです。

バイクに乗っている時の描写がとてもかっこいいです。
バイクに詳しくない人でも、魅力的に感じてしまう作品です。
バイクに関する知識にも触れることができて面白いです。

一話完結、時に数話連続、時折、エピソードか関連しています
どこからでも読めるので、
一読後、気の赴くままに、風の乗った気持ちになって読んでみるのもありでしょう

格好いいです。他のレビュアーさんが絶賛するのも頷けますね。

文体が洗練されていて鮮やかです。ライバル達との公道で失踪する映像が眼に浮かびます。無駄のない描写なので、緊迫感もあります。手に汗を握る場面を文字に起こすのは、相当の筆力がないとできないと思うので、本当にお見事です。

なによりも、キャラクターがいいですね。皆、個性的で愛着が湧きます。過度な描写をせず読者に想像を委ねるのも、上手いなぁと思います。参考にしたいです。そして、ヒロインの知と、店長の絶妙な距離感！　読んでいて微笑ましくなります。個人的にはこういった付かず離れずの関係は大好物です。

圧倒的なのは、バイクに関する深い知識です…続きを読む

バイクに関する知識はぶっちゃけ全くないのですが、知識をかみ砕いてわかりやすく伝えることができる作者さんの筆力の高さのせいか、するりと読めて楽しめました。
　バイクに興味がある人だけではなく、知らない分野を描いた作品を読んでみたいと思う人にお勧めです。

まだまだ序盤ですがどうしてもレビューしたくなるほどに素晴らしい作品です。バイク人口が減って、若者もあまりバイクに乗らないと言われる昨今ですが、そんな若者にも読んでほしい。映像が目に浮かぶような精密なシーンの連続です。
ちなみに私は、NSRも欲しかったのですが、刀と迷って刀に乗ってました。個人的にはとても懐かしい気持ちにもなる物語です。