#6. Aqua
ノブをひねる。水が流れる。
私の朝は、流水音と共に始まる。ちゃぽちゃぽ流れるその音が、面白くてたまらないのだ。
ノブをひねる。水がこぼれる。
私の朝食は、流水音と共に始まる。ちゃぽちゃぽ流れるその音が、面白くてたまらないのだ。
ノブをひねる。水があふれる。
私の一日は、流水音と共に始まる。ちゃぽちゃぽ流れるその音が、面白くてたまらないのだ。
ノブを引く。水が流れ込む。
私の一生は、流水音と共に始まる。ちゃぽちゃぽ流れるその音が、面白くてたまらないのだ。
魚は大海原を目指して生まれ、胃酸の中に溶け消えた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます