第2話夢と現実

家族4人で霊感があるのは私だけ。夜が一番怖い。夜って霊の時間でしょ?私はその夜はとても残酷な夢を見た。

父は会社に行っていて、母と妹と私の三人で食事をしてる時玄関から「ピーンポーン」とチャイムが鳴った。母は「今いきまーす」とだけ言い鍵を開けに行った。ガチャ…「はい。どちら様でしょうか?」母がそう言った直後急に物音一つしなくなった。正しくは、私だけが聞こえなかった。耳が聞こえない私には目を頼りにするしかなかった。ふと気がつくと母と妹が消えていた。私は玄関にいってみたがチャイムを鳴らした人はもちろん母と妹もやはりいない。背後から気配がして「なんだ!なんで背後にいるの?」と言いながら背後を向こうとした瞬間意識がなくなった。気がつくと私たちはさっきまでと同じように食事をしていた。これは現実に戻った。そう思い食事をしていると誰もいないはずの私の背後から「なんで死んでくれなかったの?」と聞こえた。でも私の背後に人なんて立てるはずがない。だって壁なんだもん…椅子と壁の隙間はわずか三センチ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る