ホテル

 これは私が中学生のときの家族旅行の話です。私の家族は父と母と妹と私の四人家族です。私のテストの成績が良かったので群馬のあるホテルに旅行に泊まりに行くことになりました。そこで恐ろしい体験をしたのです。


 「部屋がすごいきれいだね。」


 「そうだね!ぎりぎりに予約したのによくこんなに広い部屋取れたよね。」


 私の家族は年に一回しか旅行に行かないのでみんなとても楽しみにしていました。ご飯はあまりおいしくなかったのですが・・・、お風呂と部屋の広さときれいさにテンションがマックスでした。


 夜になり寝る時間になりました。


 「もう寝るよ!」

 

 「はーい。」


 しかし私は車の中で寝ていたせいで眠れなかったのです。そして布団に入ってしばらくした頃・・・


 「わっはっはっは!」



 「ドンドンドン!」


 横の部屋から大きな物音がしたのです。


 「迷惑だな・・・。余計寝られなくなっちゃうじゃん。」


 そう思いながらも笑い声がやむのを待っていました。しかしいくらたっても笑い声はやまずむしろひどくなってきているのです。


 「すいません!うるさいです!」


 私は壁に向かって叫んだ。すると


 「ドンドンドン!ドンドンドン!」


そして


 「お前が寝ればよいだろう!」


 と相手は怒鳴ってそのまま笑い続けたんです。両親と妹はこの声を聴いても起きなかったので仕方なく私は一睡もしないまま一夜を過ごしました。次の日・・・


 「昨日隣がすごいうるさかったんだけど。」


 「何を言っているの?ものすごく静かだったけど。」


 その言葉を聞いて私はあることを思い出した。私達が泊った部屋は角部屋で隣は非常階段と掃除用具入れ、人の声間㎜手するはずがないんですよ。


 それならあの時の声は一体誰・・・

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