第6話
これは友達から聞いた話なんです。友達はカラオケが大好きで週に1回は必ず行くんですよ。しかも友達を誘って無理やり。その時に起こった話です。
「今日もカラオケ行くの?しかもまた同じ場所。」
「いいじゃん。今日もカラオケで95点以上取らない
と帰らないからね。」
「また・・・。私予定あるんだけど。」
「私に付き合ってるんだから早めに返してとか言うん
じゃないよね?」
「そんなことないよ。」
そうこう話ているうちにカラオケボックスに着いた。いつもフリータイムでドリンクバーを付けてかなりの金額がかかった。カラオケは大好きだがお金はかけたくない。それが友達の悩みだ。
「まず私は○○をうたうね。Cちゃんも何か決めな
よ。」
そして30分くらいたったころだろう。
プルルルル・・・プルルルル・・・
電話が鳴り
「もうそろそろお時間なのでお部屋の準備をお願い
します。」
とフロントから電話が来た。しかし友達はフリータイムの料金を払っているのでフロントにそのことを言いに行った。しばらくして友達は戻ってきた。Cちゃんは友達のやつれように思わず
「どうしたの?」
と聞いた。すると。
「フロントの人の様子がおかしい。」
と言われた。Cちゃんはどんなふうにおかしいのか聞くと何を聞いても
「はい・・。はい・・・。」
としか答えてくれない。目もおかしい。だそうだ。
「何かがおかしい・・・。」
すると今度はテレビの画面が急に
「ザーーーー。」
と白黒になった。二人は少しぞっとしたが歌いたいほうが強かったのでそのまま歌い続けた
「ザーーーーー。フフフフフフ、フフフフフフ。」
テレビが急に笑い出したのだ。これには二人もさすがにびっくり。びっくりというより恐ろしくて思わず悲鳴を上げたくなった。すると今度は
「でーてーけー。でーてーけー。」
と雑音の混じった声をテレビがしゃべった。これ以上はカラオケボックスにいるのが怖くなりお金を置いてとっとと店を出てしまった。
そのカラオケボックスは皆さんもよく知っているカラオケボックスですよ。そして部屋番号は4・・・あとはご想像にお任せします。フフフフフフ・・・・。
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