合宿で

 これは私が大学の合宿で経験した話です。


 「私達の部屋一番奥だ!」


 「本当だ!端っこやったー。」


 皆ははしゃいでいましたが私、は霊感があるせいで端っこというワードにあまりいい気持ちはしませんでした。そして長い廊下を歩いて部屋に向かっていると奥で嫌な予感がしたんです。


 「なんか変な感じしない?」


 私は同じ霊感持ちの友達に聞いていました。すると


 「やっぱり思ったよね。ここ何かあるよ絶対。」


 しかしその子は私とは違う部屋で端の部屋で霊感を持っているのは私だけでした。部屋に入るとよくある和室で窓の外には山が見えました。


 「きれい・・・。」


 私は思わず見とれてしましました。確かにきれいなんですよ。夕日と雲と山が良い感じに重なっていてとてもきれいだったんですよ。


 「皆しおり見て行動してね。」


 私は班長なので皆に指示を出して各自くつろいでいました。1時間後にキャンプファイヤーがあるのですがその時までは別に何ともなかったんですよ。しかし1時間後・・・


 「キャンプファイヤー楽しみ。」


 そんな話をしながら私達はキャンプファイヤー場所まで向かいました。そしてマイムマイムを火を皆で囲んで踊っていました。すると風も吹いていないのに私のところにだけ火の粉が降ってきたんでう。隣にいた友達が


 「風も吹いていないのに何で火の粉が降っていたんだろう。大丈夫?」


 「大丈夫だよ。」


 その後は何事もなくキャンプファイヤーは無事に終了し部屋に戻った時班長だけは皆よりあとに入浴なので私は一人部屋で次の日の準備をしていました。すると急に誰かに見られていると思ったのでう。しかし振り返ってみると誰もいませんでした。


 「気のせいか・・・。」


 一人事を言いながら私はやるべきことをやり終えしおりを読みながらグダグダしていました。するとまた視線を感じました。それもさっきよりも鋭い視線だったのです。私は振り返りました。すると


 「やっと見てくれたね。」


 声が聞こえたかと思うと急に首を絞められました。誰かは分かりませんがその手はとても強く話すことができず私は意識が朦朧としてきました。そこに運よく


 「良いお湯だったねー。」

 と部屋のメンバーが帰ってきたのです。すると私の首を絞めている手は消えました。そして


 「あともう少しだったのになー。残念・・・。」


 そういってその手は消えました。すると部屋の角に女の人が現れてひたすら私をにらんでいました。しかしその女の人は誰にも見えず私にしか見えなかったのです。一体あの女の人は私に何を言いたかったのでしょう。だって私の首を絞めた手は明らかに子供の手だったのですから。それに女の人は必死に口を動かして私に何かを伝えようとしていたのですから。


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