第10話 小説に興味のないユーザーを離さない
前話ではサイトに興味を持ってもらうために必要な要素について考えました。
さて。今度は興味を持ってくれたユーザーを離さないために必要な事は何かを詰めていきます。
〇サイトのデザイン(
簡単に言えばサイトの導線が分かりやすいか、ですね。
・どこに行けばどんな作品がどれだけあるか。
・会員登録や新規ユーザーへの案内はすぐに分かるか。
などの感覚的に把握できるサイトにするのが、まずは一見さんを放さない最低限のラインではないかと思います。
これに関してはLINEは強いと思われます。
問題は後述する検索機能なのですが……。
何となく、でアクセスした人々は内容よりもまずはパッと見の印象で全てを判断します。
ゴチャゴチャしていて見にくい、目がチカチカする、何か重い(読み込みに時間がかかる)。
どれか一つでも当てはまった瞬間、ユーザーは
読者を誘致するとは、外的要因によって人の興味を”引く”事であり、このベクトルの引力が無くなるのは想像以上に簡単。
ユーザーが少しでも不満、疑問、戸惑いを感じれば、容赦なく切り捨ててくるでしょう。
そのため、サイトの顔とも言えるトップページのデザイン、導線には微に入り細を穿つ必要があります。
〇アカウント管理
パッと見で「良さそうだ」と思ってもらえたら、次は会員登録です。
・登録に煩雑な作業は必要ないか。
・スマホからもPCからも操作は可能か。
・アプリとブラウザで何か違う点はあるのか。
・プロフィール等のアカウント情報は見やすいか。変更しやすいか。
・メルマガなどの登録はあるのか。それら情報がユーザーにしっかり伝わっているか。
ここに時間をかける人など、まあいないでしょう。
読者からしてみれば作品を読みに来たのですから、別に自分をアピールする必要はありません。
つまり、余計な情報はいらない。
ユーザーの年代や性別なんて、運営が欲しいだけです。
そういうのは暫く使ってくれた人向けに、何か特典を付けてアンケートでもすれば回収できます。
アカウント登録の段階で必要なのは、「ユーザーへの連絡手段」だけでしょう。
メアド、もしくは連携しているSNSのアカウントでログインするだけで登録。
プロフィール画面は後から弄れて、その操作も簡単なものにする。
私はこれで充分だと思います。
そして、ユーザーはようやく面白い作品がないか探してくれるでしょう。
〇検索機能
小説を読みに来るのは同じでも、どんな小説を読みたいかは千差万別です。
ラブコメを読みたい人もいれば、SFを読みたい人もいる。
ハードボイルドで重厚な世界観が好きな人もいれば、主人公が無双していてとにかく爽快感を味わいたい人もいるでしょう。
それら自分好みの作品を探すための機能です。
手を抜いていいはずがありません。
読者が作品を探す手法としては、
①フリー検索
②運営によるピックアップ
③ランキング
④コンテスト等の企画
から探すのが多いのではないでしょうか。
公式連載は運営によるピックアップに含まれるとします。
全体的に必要な要素としては、
・作品の目次やあらすじなど、必要な情報が分かりやすく配置されているか。
は必須条件でしょう。
これを踏まえた上で、
①フリー検索
・ジャンル、タイトル、作者、字数、評価、タグ、更新日時等の項目がきちんと適切に検索できるか
・ソート機能はあるか
・どのような検索方法ができるのか。その操作は簡単か。
・検索数は表示されるか。
・類似作まで検索結果で出るか。部分一致か全一致か。
・初期設定は何順の表示か、切り替えコマンドの表示は一目で分かるか。
②運営のピックアップ
・どういった基準のピックアップか。公式か、ジャンルか、人気か等々。
・どの程度の頻度で内容が変わるか。
③ランキング
・評価基準は何か。
・読者が読みたいと思っている”ニーズ”を正確に反映できているか。
・ジャンルや週間など、どういった区別をつけてランキングされているか。
・一目で内容が分かるか。
④コンテスト等の企画
・どのような企画か。
・いつまでやっているのか。
・どのくらいの作品があるのか。
・ランキングはあるのか。
これら中でも、特に重要なのは「ランキング」であると考えます。
特に目的や読みたい内容もなく、何か面白いものがないかと楽に適当に探す人が最も多いからです。
そのため、ランキング上位の作品はサイトの顔と成りえます。
ここに複垢や相互クラスタによって順位を押し上げられた、そこまで面白くない作品や、システムの隙を突いただけの作品が鎮座しているだけでユーザーは離れるでしょう。
有名かつ衝撃的だったのはオレオとかですね……。
まあ、「何を当たり前の事を」と思われるかもしれません。
ただ、これを実践でいているかと考えてみれば、どこかしらで引っかかるサイトが殆どではないでしょうか。
確かに、100点を取るのは不可能です。
しかし、100点に近づける努力をし続けなければなりません。
少しでも多くの人にとって使い心地が良いサイトになるためには、上記の当たり前が出来ていなければならないのですから。
当たり前の事を当たり前に出来る事ほど、難しい事もないでしょう。
では、使い勝手にも特に目立った不満点がなく、面白そうな作品を読者が見つけたとしましょう。
ここまでくれば作者の腕の見せ所ではあるのですが、UIで作者をフォローできる部分もあります。
作品を快適に読むために必要な事とは何か。
次はその辺りを考えていきます。
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