令和小説大賞
第4話 令和小説大賞について
さて、ではまず公式HPから見てみます。
令和小説大賞公式HP
(https://novel-award.com/?utm_source=twtw&utm_medium=award_LP&utm_medium=blog_event&utm_campaign=tw_tw_award_LP_release_Twitter01_201904_16http%3A%2F%2Fnovel-blog.line.me%2Farchives%2F16321187.html%3Futm_source%3Doarmenu&utm_campaign=oa_rmenu_blog_event_release_richmenuevent_201904_16)
――以下抜粋。
LINE×アニプレックス×日本テレビ3社連携によるオールジャンルの小説コンテストを開催
LINEノベル 2019年夏公開に先駆け、「ライトノベル」「文芸」各種ジャンルを問わず幅広い作品を大募集!まずは会員登録(無料)の上、作品を投稿ください。
〇賞典
賞金300万円・書籍化・映像化
書籍化は、LINE株式会社が展開する新レーベルにて刊行します。
映像化は、地上波、BS、CS、インターネット配信など、作品に応じて選定します
〇最終選考委員(敬称略)
株式会社ストレートエッジ
三木一馬(LINEノベル 統括編集長)
「ソードアート・オンライン」 「とある魔術の禁書目録」
日本テレビ放送網株式会社
植野浩之 (プロデューサー)
「HiGH&LOW」シリーズ 「ザンビ」プロジェクト
株式会社アニプレックス
高橋祐馬 (アニメプロデューサー)
「はたらく細胞」 「君の膵臓をたべたい」
LINE株式会社
森啓 (LINEノベル プロデューサー)
〇スケジュール
応募受付期間:2019年4月16日〜2019年9月30日 23:59まで
結果発表:2020年3月(予定)
〇作品形式等
文字数は、最終締切日の時点でおよそ8万文字以上~20万字以内(書籍化に足りる分量)が必要です。
応募受付期間中に作品が完結していることが選考対象の条件となります。
応募作品に関し、応募者の作品管理画面より、作品の紹介文の項目に1,000文字程度のあらすじを記載してください。
――以上。
まず目を引いたのが、「LINE×アニプレックス×日本テレビ3社連携」という文言。
賞典に映像化が含まれている点からも、他の賞とは一味違う雰囲気があります。
また、「最終選考委員」という扱いから、一次、二次等の選考段階があると予測できました。
よって、始めは下読みさんが応募作をふるいにかけるのだと思います。
なお、「選考に関する質問は一切受け付けません」と要項に記載されていたのですが、ダメ元で運営のTwitterへ質問してみました。
内容は「選考段階がいくつかある場合、各段階における通過作は発表されるのか。夏にアプリが公開され一般読者が投稿作品を閲覧できるようになった後、読者からの評価等は選考に関係するのか」です。
やはり「お答えできません」と返ってきましたが、「通過作の発表は現在のところ考えておりません」との言葉も頂けましたので、数段階の選考フローである事は間違いないでしょう。
ただ、募集受付が9月30日であり、読書アプリが夏頃のリリースな訳ですから、どうしても作品の評価というのは選考委員の目に付くと考えられます。
これを一切無視して選考を行うのは、まあ無理でしょう。あくまで夏にきちんとアプリを配信できればの話ですが。
賞金も300万と大きい額ですし、募集期間・選考期間もWEB小説のコンテストとしては長め。
そして、大賞以外の賞に関しては考えていないとの公式Twitterによる回答も見られました。
よって、コンテストとしてのハードルは結構シビアであると予想されます。
また、WEB小説コンテストとしては珍しい「あらすじ」の記述が必須となっています。
1000文字前後という事ですが、これは公募でいう「あらすじ」のように始めから最後(オチ)までの内容を記述する必要はないそうです。
いわゆる、読者の興味を引くようなWEB小説のあらすじで構わない、という事ですね。
ただ、1000文字(少なくとも800文字程)を書くのは慣れていない人の方が多いでしょうし、逆に難しいと感じる人も多そうです。
最後に、最終選考委員からのコメントを抜粋させて頂きます。
AV Watch「LINE、日テレ、アニプレックスが新文学賞「令和小説大賞」、大賞作を映像化」
(https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1180369.html)より
――以下抜粋。
〇日本テレビ プロデューサー 植野 浩之
今はユーザーがプロの力を借りずに小説を書き、音楽を作り、映像を作る事が出来る時代になっている反面、プロでなくてもメディア等のアウトプットを意識した作りが多くなっているような気がします。
だからこそ今回はアウトプットをあまり意識していない想像力と創造力に溢れる作品、こんなアニメや映像作品を作れるなら作ってみろという強いメッセージを発信している作品、荒削りでも良いから関わるクリエーターの情熱を掻き立てるような作品を期待しています。
〇アニプレックス プロデューサー 高橋 祐馬
一人の小説好きとして、 普遍的な作品に出会いたいと思っています。言葉を変えるなら、時代を問わず”いつ読んでも面白い”作品を常に渇望していますので、令和の先、次の元号になっても読み継がれる様なエンタメ性溢れる物語に、笑ったり泣いたりしたいです。皆さんの一文字一文字に真摯に向き合う様に頑張ります。
〇ストレートエッジ 代表取締役 三木一馬
僕は常に、『面白いとは何か』と考え続けています。編集者として20年、小説を作り続けてきましたが、まだその答えは見つかってはいません。答えなんてないのかも知れません。でも、ずっと考え探し続ける中で、わかったことがあります。『面白い』の正解はひとつだけ……どころじゃなく、無限に存在するということです。
多種多様な、人それぞれの『面白い』があり、それをどうにか他人に伝える手段の一つが小説なのだと。だから、小説は『面白い』のです。
僕は、この令和小説大賞が楽しみで仕方ありません。きっとここには、ありとあらゆる『面白い』が集まってくるだろうし、その中からきっと未来の大ヒット作家が生まれるだろうから。あなたの『面白い』はなんですか? よければその『面白い』を、この令和小説大賞にぶつけてみてください。チャンスは常にあなたを待っています!!
〇LINE 執行役員 森啓
『令和小説大賞』は、あなたがさらに輝くためのチャンスです。既存の表現方法やジャンルに捕らわれることなく、自由に表現されたあなたの作品をお待ちしています。
大勢の作家の卵たちに門戸を開くことで、まだ世に出ていない優れた作品を発掘すること、そして、新しい元号「令和」のように、これからの時代を創り出す新しい才能と出会えることを心から楽しみにしています。
――以上。
さて。
以上が簡単な概要ですが、ここから個人的に気になった点について考えていきます。
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